上海出張1
元旦から数年ぶりに喘息になり
ヒューヒュー鳴らしながら歩いています。
さすがに仕事も1週間休んで
絶賛ステロイド内服中です。
疫学的にもハワイは喘息が多いです。
意外ですね。何が原因なのかな?
年末に延期に延期を重ねていた
上海出張があったので記録しておきます。
疫学者の日常生活を知ってもらえると幸いです。
まずは、ハワイから東京に飛びます。
12月は仕事が重なり、2回も日本に帰りました。
ホノルルと成田間のフライトは、
普段は7時間くらいですが、
冬は風が強く9時間もかかります。
ヨーロッパかよ!!
朝一の便は、ガラガラなので
1人でエコノミー席を4つ使って
スーパーフルフラットを満喫します。
やほー。
といいつつ、機内では
必死にたまった仕事を片付けます。
若手疫学者の宿命で
年間16回も海外出張があり
さすがに段々嫌になってきます。
機内の映画とかマジで飽きるから!
実家が成田空港の近くなので、
電車で実家に帰り、弟と飯食って寝ます。
次の日は東京で、年末恒例の税金業務です。
日本とアメリカの税金があるので手強いです。
銀行と税理士と缶詰して
自分の会社の税金と会計を処理します。
そのまま、東京駅の近くのホテル泊です。
2200 就 寝
時差ボケと税金の疲れで、ホテルで秒で爆睡です。
テレビを見ない人なので、毎日かなり早く寝てます。
ハワイは大人なBarがないので、
たまには銀座でBar巡りしたいですね。
一緒にBar巡りできる方、連絡お待ちしております。
0500 起 床
アラームに起こされて、
シャワー浴びてスーツ着て、まだ暗いなか出発します。
36時間前に成田空港に着いたばかりだけど、
またまた電車で成田空港へ向かいます。
基本的に電車に乗るのが大好きです。
成田エクスプレスも飽きたので、
あえて京成上野に出てSKYLINERに乗ります。
0630 京成上野発
木曜日の朝にも関わらず
外国人観光客で混んでてビックリ。
顔が濃くて日本人に見えないので
フィリピン人やインドネシア人に
いつも現地語で話しかけられます。
普通の日本人だって!!
ハワイではTシャツで仕事していますが、
日本や海外ではスーツで仕事しています。
毎日スーツ着ている会社員の父が嫌で
自由な疫学者になりましたが、
結局スーツを着ているという今日この頃。
スーツで仕事していると
六本木の怪しいキャッチに間違えられます。
普通の疫学者だって!!
0730 成田空港着
いつもの空港、いつものカウンター。
仕事の関係上、JALしばりです。
ANAに乗ってみたいなー。
機材の関係で、飛行機遅れるとのこと。
まったく問題ないです。
荷物を預けて、チケットもらいます。
ご存知の通り、
予約していた国際Wifiを借りに行きます。
イモトのWifiって名前ダサくない!?
けど、使いやすかったです。
中国では国際Wifiがないと
Google使えないって、ヤバくない!?
中国版のアプリをいくつかダウンロードします。
最後に、税務書類をわんさか出して出発です。
0830 出国
成田はいつもゲート混んでいますが、
疫学者だと検疫関係の仕事も多いので、
特別なゲートからこっそりと出国します。
パスポートは通常の3倍の厚さで、携帯が不便で、
あまりにスタンプが多いので、テロリストに間違われます。
ただの疫学者です。
中国で何かあったら大変なので、
出国したら、自動の機械で医療保険に入ります。
ハワイでも海外保険に入っていなくて
入院して何千万の請求されている日本人が
毎年かなりの数いるので、海外保険には入って下さいね。
0900 朝 食
ラウンジで普通に朝ごはん食べます。
大盛りのカレーでカロリーオーバーです。
初めて特別ゲート(VIPパス)を使ったり、
ラウンジ使った時は「スゲー!」と感動しましたが
最近はあまりラウンジすら行かないです。
酒もあまり飲まないので、
シャンパングラスに炭酸りんごジュース入れています。
おっさんらしく「龍馬がゆく」を旅の友にしています。
今回の目的は、自分で解析した中国の疫学データを
日系医療機器メーカーや外資系コンサルと共有することです。
まぁ、情報交換ですね。お金もらっているけど。
中国にもChina CDCがあり、
疫学データを公表していますが、まあイジられています。
ハワイの保健局でもChina CDCに
「中国から薬剤耐性淋病が来たけど」と連絡すると
「うちの国には薬剤耐性の淋病は一切存在しません」
と対応される始末で、疫学者としては対応に困ります。
ちなみに、
日本からハワイにSTD持ち込まないで下さいね!
その度に、なぜか岡田が保健局から怒られるので。
DNA解析で簡単に判別可能で、年3回くらい怒られています。
俺が持ち込んだわけじゃないし、
自分が怒られる意味がわからないけど!!
あとはハワイ大学から頼まれて、
China CDCの若手と非公式的なパイプを作ります。
ハワイ大学MPHを修了した中国人医師が
何人かChina CDCで働いているので、飯食って情報交換します。
疫学者って統計解析も多いけど、
一番大切な能力はやっぱりコミュニケーションです。
政治的な交渉も仕事の一部です。
記者会見とか交渉術とかも何度もトレーニング受けました。
けっこう成績悪くて、何度もやり直しさせられました。
0930 搭乗
遅れるはずが、時間通りに出発です。
さすが、JAL。さすが、日本。
上海は意外と近くて
成田から上海まで3時間と少しです。
距離は、沖縄より少し遠いくらいです。
中国に対する精神的な距離は、何が原因だろうか。
No Biasで仕事すべきですが、
やっぱり、Google使えないのは、ちょっとね。
1000 離陸
機内では、せっせと
上海でのプレゼンの最終確認をします。
疫学は、英語の方が簡単に理解できます。
自分は、服とかホテルとか、飛行機の座席とか
全くどうでもいい人なのですが、
JALがいつも広い非常口席にしてくれて
しかも横の席を積極的にブロックしてくれます。
ありがとうございます。
けど、そんなに気を使わなくてもいいですよ。
機内で、ベテランCAに
「あらー、岡田くん、ひさしぶりー」と話しかけらる始末。
タメ口かーい。逆に居心地いいけどね。
確かに、先月もハワイ便で一緒でしたね。
その前は、確かシンガポール便でお会いしましたね。
飛行機の移動ばっかりですが、
こんなのが疫学者の日常です。
仕事はすべて英語で、たまに嫌になり
たまには日本語で熱く疫学語りたいです。
誰か疫学者になりませんか!?
岡田もさすがに仕事が多いので、後輩募集中です。
次回は上海の医療事情をお伝えします。