NEW NURSING

ハワイの疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

2012-01-01から1年間の記事一覧

ポストモダン2

そして、ソ連の解体後 冷戦の終焉によって、世界は大きな変化を強要されるのです。 2)歴史の終焉 冷戦において、 自己の正当性を「歴史=エビデンス」をいう形で 担保していた両国が、 ソ連の崩壊によって、冷戦が突然終焉を迎え、 ソ連のみならず、アメリ…

ポストモダン1

今、医療や看護が一体どこに向かっているのか? 価値(大切だと思われているもの)は 時代によって大きく左右され、 時代や流行の表層だけでなく その流れの深いところにある「うねり」を つまり「時代の本質」を捉えていくことは、 先の見えない今を生きる…

日本再考

本当におひさしぶりです。 いつも適当な更新で申し訳ありません(笑)。 適当な自分とは逆に、 このブログが知らぬ間に大きくなり、 また議論のきっかけとなっており、 自分の責任を痛感するとともに、 みなさまには本当に感謝しております。 また記述を再会…

アメリカ看護

昔は「アメリカ看護」が非常に流行りましたが、 最近はアメリカ経済がだいぶ厳しくなり、 特にアメリカ人以外の看護師の解雇が多くなり、 友人もどんどん日本に帰ってきています。 アメリカは医療も研究も経済に大きく左右され、 今は看護師としてアメリカで…

麻酔看護師2

最近問い合わせが多いので、 「麻酔看護師」について記述します。 日本でも聖路加国際病院で、 聖路加看護大学大学院を修了した周麻酔期看護師が 活躍し始めました。 聖路加国際病院の麻酔科のHPです。 麻酔科 - 受診案内 - 聖路加国際病院 まず世界的にみて…

医療における失敗の文化

みなさんは臨床現場で 何か失敗したことはありますか? もちろん、 失敗したことがない人はいないですよね。 自分自身も使えない人材だったので、 「かなりの出血性ショックの交通外傷で、 Vラインではなく、間違えてAラインを取った。」 (むしろスゴイ技術…

沖縄と看護5

「沖縄と看護」ということで 今回を含めて、5回にわたり 長々と記述してきました。 抽象的で個人的な内容が多く かなり読みにくいと思われます。 ただ論文化するためのエビデンスも まだ集まりきっていないので、 アイデアと論点のみ言語化しています。 本当…

沖縄と看護4

世間のイメージでいうと 「沖縄」といえば「離島医療」 を思い浮かべるでしょう。 ドクター・コトーを始めとするマンガやドラマで 離島医療が有名になり、自分自身も 「沖縄で離島医療を勉強していたんですか?」 とよく聞かれます。 もちろん、大学時代には…

沖縄と看護3

「沖縄」というと「長寿」 沖縄の健康に関するイメージでいうと 「100歳になっても元気で生活している老夫婦」 というイメージがあると思います。 しかし、 それは「古き良き時代の沖縄=琉球」であり、 現在はまったく逆の状況が続いています。 「アメリカ…

沖縄と看護2

沖縄について書いていると だんだんと沖縄に帰りたくなってきますね。 沖縄には古代日本の信仰がいまだに根付いており、 「この世とあの世の境目」がとても曖昧で、 異空間に紛れ込んだ錯覚を覚える時もあります。 そんな沖縄の信仰である「ユタ」の話から …

沖縄と看護1

今回は非常に内省的なことを書きたいと思います。 自分の原点であり、自分の思いです。 あまり他人の学習にはならないと思いますが(笑)。 YUITO はモノ好きから 「沖縄」で看護の基礎教育を受けて大学を卒業したのですが、 「沖縄の文化から看護と人間の本…

NP・CNSの本1

遅咲きな桜も散り始め、 新年度もようやく落ち着く季節でしょうか。 今年度からは後輩や友人たちも大学院進学を果たし、 自分もさらに進化しなければと刺激を受けています。 そこで、今回は 「簡単な大学院の話とオススメ本」 の話を書きたいと思います。 ま…

NP・CNSの本3

長いですが、引き続き書きます。 この記事から見た方は、 「NP・CNSの本1」から順に読んで下さい。 5) 臨床家として 前置きが長くなりましたが、 実際の臨床の場で役に立つ本を紹介したいと思います。 NP・CNSや大学院を修了した看護師はやはり ・患者の症状…

NP・CNSの本2

引き続き書いていきたいと思います。 3) 基礎的ビジネス能力として 看護系の大学院に進むと ひたすら看護系の書籍ばかり読まされますが、 上級ビジネス本の方が、 論理展開や問題解決方法の提示方法が 非常に具体的でわかりやすいです。 特に看護の人は基本…

救急看護

NURSE on ER 最近、看護学生を対象とした 国際看護に関する特別授業に行くと 「研究者ですが、同じ看護師です。」 と自己紹介すると 「えー、マジでありえないー。」 という熱いリアクションが返ってきます。 確かに年々 世間の看護師像からはかけ離れて行っ…

YUITO 2012

おひさしぶりです! あっという間に新年度ですね。 この半年間、忙しくて忙しくて、 様々な場所へ行きすぎて、 それを理由にすっかりブログをさぼっていました。 「早く再開しろよと!」と激励をくれた多くの方々 本当にありがとうございました。 ということ…