アジア医療
今年度から2-3年間は、
アフリカ・中東もさらに強化しつつ、
再度「アジア」を中心に
様々なビジネス基盤を固めていく予定です。
今回は、
「最新のアジアにおける医療」を
共有したいと思います。
この共有の中から、
10年後にどのような人材が求められるかを
明確にイメージしてもらい、
キャリアアップの参考にして頂けたら幸いです。
世界は想像以上に劇的に変化しています。
15年前はアジアもアフリカと同じように、
住民が裸足で歩いて、井戸水を飲み、
村には医療者がいなくて、
看護学校もぼろぼろのイメージでした。
しかし、
現在はアジアが大幅な経済成長を見せて、
街には外資系の工場が建ち並び、
安定した給料のもとでの生活となり、
病院は日本よりキレイで、
欧米からメディカルツーリズムが拡大し、
看護教育はすべて大学化という
日本を超えた国も多々あります。
これは、
教育熱心で勤勉なアジア人精神と
水と食料が簡単に生産できる環境が
引き金となって、
外資からの投資を喚起して、
高い経済成長率を保って、
経済発展してきた結果でしょう。
その基盤があり、
やっと医療への支出も増え、
医療の発展も凄まじいものがあります。
医療経済としては、
基本的な初期診療(PHC)が満たされ、
さらに高度な医療を求めるようになり、
「そろそろICUを作りたいだけど、
人材と医療機器をどうしよう。」
という相談が増えています。
同じアジア人として
「安心・高品質」の日本ブランド以上の
「親近感・一体感」を持ってくれていますが、
なかなか国際的に活躍できる看護人材と
日本の医療機器メーカーがいないのが現状です。
しかたないので、泣く泣く
インドやEUに協力を求めています。
今後はこれを改善していきたいと思います。
日本の医療機器会社さん、
オールジャパンとして
一緒にひたすら営業かけませんか!?
さらに看護教育では、
量から質への教育政策転換があり、
ASEANとして
どのように看護人材をプールしつつ、
また流動化して教育レベルを向上させていくか
が今後の課題となり、
今はプロジェクトのコンセプト作りを行っています。
ただASEANだけでなく、
日本も一緒に協働して、
日本にいる若手の優秀な人材を
もっとアジアに出させて、
アジアは、日本の質の高い看護を学び、
日本は、自由で流動的な医療システムを学び、
お互いWIN-WINにできるシステムを作っていけたら、
新しい「知のイノベーションが生まれる場」が
できると確信し、日々がんばって議論しています。
これからは、
日本だけでなく、
アジア全体で働ける人材が必要であり、
「自分の医療を明確に言語化して説明」
でき、さらに
直接的な医療提供だけでなく、
「それをとりまく医療システム全体を
ソフトとして同時に提供できる」
人材が求められています。
10年後の日本だけなく
10年後のアジアをリードできる
「アジアの未来を創る人材」になって下さい。
アジアの健康問題としては、
今まで言われていた「感染症」
はやや下火となり、
糖尿病や高血圧などの
「生活習慣病」が劇的に増えており、
いわゆる看護の領域である保健指導と行動変容が
今後の主たる柱となっていくと予想されます。
また経済発展に伴い、
車の数が異常に増えて、バイクも多く、
無謀な運転による「外傷」も増えおり、
クリティカルケアを軸とする
ICU管理や外傷リハも
年々必要になっています。
ただ、はやり経済格差の進行による
健康格差の拡大もかなり進行しており、
田舎( Rural )では、
資源の戦略的再配分を考える必要もあります。
こう考えると
日本のもっている歴史や知識、情報は
必ずアジアの健康問題を解決する軸になります。
みなさんのアジア医療のイメージを
更新できたら幸いです。
WE ARE IN ASIA.