疫学のオススメ洋書
ハワイの天候が不安定で
またまたカゼをひきました。
最近、絶不調です。
そろそろ養命酒でも飲もうかなー。
実は、ハワイは常夏ではありません。
今のハワイは
夜は毛布でも、かなり寒いんです。
先日、臨床疫学の本を紹介したら
同じ若手の疫学者からもメールを頂いたので、
今回はマニアックな疫学トークさせて下さい。
今回は
「疫学のオススメ洋書」
を紹介していきたいと思います。
疫学者以外はドン引きですね(笑)
疫学者以外の方には、
「こんな洋書を読んでいるのかー。」
と参考にしてもらえると幸いです。
1) 理論疫学
アメリカでは、まず理論疫学を学び
その後に感染症疫学やがん疫学など
専門的な領域の疫学に入っていきます。
理論疫学は、主に研究デザインを扱う分野です。
最終的には、数学と理論物理学になりますが。
難しすぎて「うげー」となることも多いけど、
考える楽しさがあり、実は自分の専門です。
# Epidemiology: Beyond the Basics
「理論疫学でオススメの洋書は?」
と聞かれたら、いつもこの本を紹介しています。
これは、マジでオススメです。
具体例も豊富でわかりやすく、
また中級のポイントを的確に解説しています。
Epidemiology: Beyond the Basics
- 作者: Moyses, M.D. Szklo,F. Javier, M.D., Ph.D. Nieto
- 出版社/メーカー: Jones & Bartlett Learning
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: ペーパーバック
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# Birth Cohort Bias
# Negative Confounder
# Missclassfication
などの実際に困る疫学のポイントを
スゲーわかりやすく、説明してくれています。
基礎から一歩先に行ける内容なので
MPHの学生や臨床疫学に関わる人で
深い勉強をしたい人にオススメです。
理論疫学の一番のオススメ洋書です!
好きな章から読み進めていって、
章末の例題を解くと実力がつきます。
これであなたも疫学者!
# Epidemiology:An Introduction
次はロスマンの導入本で、疫学を一望できます。
しかし、まだまだ高度な内容でムズイです。
まったく導入ではなく、研究者向けですが
疫学者の姿勢や哲学を感じることができて
疫学として、自信をもってオススメできます。
ぼくも日本で疫学の授業やるなら
これを教科書に指定すると思います。
日本語版では、大御所の日本人疫学者たちが、
「この本は、マジで危ないよー。」
と「はじめに」で丁寧に説明してくれます(笑)
- 作者: Kenneth J. Rothman
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2012/06/04
- メディア: ペーパーバック
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初めて、この本を読んだ時は
あまりにも難しくて、英語の問題かな?
と思って日本語訳を買って読みました。
けれど、日本語でもまったくの意味不明で
自分の知識と論理の問題だと気がつきました(笑)
こちらが日本語版です。
自分もこの本で疫学者とは何かを初めて知り
今はすっかりと、その住人になっています。
疫学に興味ある
MPHと保健師専攻の院生には
日本語版を読んでほしいかな。
責任は取れませんが(笑)
# Statistic for Epidemioogy
数学的に疫学を勉強したい人には
こちらの通称「Jewell's」がオススメです。
相対危険、寄与危険、人口寄与危険割合、
オッズ比、ロジスティック回帰など
疫学計算が簡単な数式で網羅されています。
なぜか、ネットにPDFが転がっています(笑)
Statistics for Epidemiology (Chapman & Hall/CRC Texts in Statistical Science)
- 作者: Nicholas P. Jewell
- 出版社/メーカー: Chapman and Hall/CRC
- 発売日: 2003/08/13
- メディア: ハードカバー
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淡々と計算が記述されており、
まったくおもしろくないのですが、
関数電卓を叩きながら、問題を解いて行くと
最終的には、けっこうな知識がついている
なんとも不思議な教科書です。
やっぱり中級以上に行こうと思うと
数学基盤の疫学は避けては通れません。
厳密に疫学を学びたい人には、
おそらく軸になる一冊です。
さ、ググってみて!
無料でゲットできるかも!?
# Modern Epidemiology
最後は、あまりオススメしない
疫学会のドンである
「ロスマン」の教科書です。
胃がもたれるくらい重たい内容ですが、
内容は理論整然としていて「神」です。
やっぱり内容は素晴らしい!
多因子発症モデルによる議論展開や
従来の因果推論の必要条件に対する否定は
かなり過激で、目からウロコでした。
- 作者: Kenneth J. Rothman,Timothy L. Lash Associate Professor,Sander Greenland
- 出版社/メーカー: LWW
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: ハードカバー
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各疫学領域や研究デザインも
ほぼすべて網羅されています。
仕事や研究でより深く知りたい内容を
辞書的に探して、じっくりと読むのが、
効率のよい使い方だと思いました。
本当の意味での疫学がわかります。
ぼくらの世代の使命は
ロスマンを超える本を書くことですね。
疫学者の聖書と言われていますので、
一般の人はあまり近づかない方が良いです(笑)
2) 疫学各論
疫学には、それぞれの領域があり、
感染症疫学・がん疫学・栄養疫学が
三大メジャー領域になります。
自分も感染症疫学やっていましたが、
今は教育ローテーションで、がん疫学です。
# Clinical Epidemiology: The Essentials
アメリカで一番売れている
「臨床疫学」の教科書です。
現場で働いている医療者には
「疫学の1冊目」に最適な本だと思います。
また臨床に関連のある疫学をレビューする際には
かなり効率の良いテキストになると思います。
Clinical Epidemiology: The Essentials
- 作者: Robert H. Fletcher MD MSc,Suzanne W. Fletcher MD MSc,Grant S. Fletcher MD MPH
- 出版社/メーカー: LWW
- 発売日: 2012/12/25
- メディア: ペーパーバック
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浅く広い内容がカバーされており、
実際に使えるスクリーニングや研究デザインなど
基本的な疫学が丁寧に説明されており、
疫学の導入としては一番良い本だと思います。
薄くて内容もシンプルなので、
疫学のはじめの一冊にオススメです。
ちなみに日本語版がこちらです。
けっこう売れているみたいですが、
ぼく自身は読んだことはありません。
# Infectious Disease Modeling
おそらく、知らないですよね。
感染症疫学の花形で、
数学の複雑な式を作り上げて、
感染症の拡大を予測をしたり、
ワクチンの効果的な供給を判断する
シュミレーションの領域です。
ひたすらに微分方程式ですが、
プログラミングでモデルを作っていきます。
An Introduction to Infectious Disease Modelling
- 作者: Emilia Vynnycky,Richard G. White,Paul E. M. Fine
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: ペーパーバック
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感染症疫学にいる時には
いちよう一通りやらされましたが、
数学科出身にはまったく歯が立ちません。
なので、
Field Epidemioologistになりました(笑)
理論的には非常にキレイでおもしろく、
この本は一番シンプルでわかりやすいと思います。
導入本で深い内容は少ないですが
マラリアモデルからSTDモデルまで
全体が俯瞰できるいい本です。
# ウイルス感染と常微分方程式
日本語だと、
数理モデルはこの本が良かったです。
常微分方程式を使って
ウイルス感染をモデル化していき、
また細胞実験と合わせてデータを補正して、
数理モデルで薬の効果を予測しています。
ウイルス感染と常微分方程式 (シリーズ・現象を解明する数学)
- 作者: 岩見真吾,佐藤佳,竹内康博
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2017/04/22
- メディア: 単行本
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基礎医学と数学、疫学を
合わせた新領域で刺激的でした。
看護もこれくらい厳密に
数式でモデル化して理論化すべきですね。
相当マニアックな内容ですけど。
# Control of Communicable Diseases Manual
Field Epidemiologistの神本です。
あまりに厳しく教育されたので、
この本の内容は、ほぼ暗唱できます(笑)
頭よりも体をつかう疫学者だったので、
現場でどうアウトブレイクを封じ込めるのか
すべてがこの一冊に書かれています。
Control of Communicable Diseases Manual
- 作者: David L., M.D. Heymann
- 出版社/メーカー: Amer Public Health Assn
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: ペーパーバック
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ほとんど、感染症辞典なのですが、
はじめの3章は、アウトブレイク際に
疫学者がとる行動や管理が書かれており、
現場でも本当にこの通りに行動しています。
日本の感染症に関わる人には
ぜひ読んでほしい本ですね。
(現在、ジカ熱を追加中です。)
ぼくもアウトブレイクで呼ばれたら、
PCとこの本だけ持って現場に急ぎます。
今の自分を作ってくれた本です。
感謝!!
3)医療統計
疫学と医療統計はかなり異なる領域であり、
視点もかなり違うので、議論でよくもめます。
データサイエンスが発展する今の時代は、
医療統計を学ぶことは必須だと思います。
疫学と医療統計は
日本語の良い本が少ないところが残念なです。
しっかりとした指導者がいれば
思っている以上に難しくない領域です。
# Basic Biostatistics: Statistics for Public Health Practice
アメリカのMPHにおける一般的な
医療統計の教科書になります。
けっこう簡潔な記述ですが、
基礎統計を網羅することができます。
やっぱり医療統計は、
実際に手計算しないと身につかないです。
Basic Biostatistics: Statistics for Public Health Practice
- 作者: B. Burt Gerstman
- 出版社/メーカー: Jones & Bartlett Learning
- 発売日: 2014/01/31
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演習問題が多い教科書なので、
関数電卓で、問題をこなすと
最速で医療統計を正確に理解できます。
抽象的な数学は少なく、
具体的なデータ解析演習が多いので
高校数学さえあれば大丈夫です。
# 数学的な検定の意味
# 多変量解析の評価方法
# ノンパラメトリックの導入
など、基礎のみをしっかり固めてくれます。
# マセマの統計学
個人的に相当助けられた
隠れたオススメ本です。
大学数学における統計学の
超わかりやすい参考書です。
抽象数学で統計学をやる必要もあり、
大学であまり数学を取らなかった
医療者の復習には最適だと思います。
スバラシク実力がつくと評判の統計学キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!
- 作者: 馬場敬之,久池井茂
- 出版社/メーカー: マセマ
- 発売日: 2010/05
- メディア: 単行本
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# 中心極限定理
# 積率母関数
# 各種分布の数式展開
知るべき定理を
わかりやすく証明してくれており、
何度も目からウロコが落ちました。
ただ、けっこう内容が難しいので、
長い証明をがんばって写していると
3回目くらいで、「ハッ」と理解できます。
数学的な統計学の入門書してはベストです!
# データ解析のための統計モデリング入門
この本はマジでやばいです!
中級レベルには最高にオススメしたい本です!
ぼくらの世界では「神本」で
ネットでもかなりバズっています。
統計モデル全般を
一般線型化モデルからベイズまで
体系的に説明し、超わかりやすい感動本です。
さらに一歩進んで統計学を学びたい人が
「はじめに手に取るべき教科書」です。
データ解析のための統計モデリング入門――一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC (確率と情報の科学)
- 作者: 久保拓弥
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/05/19
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一般的な臨床現場における解析で多用する
# ロジスティック回帰(Logistic Regression)
多施設や繰り返し測定で使用する
# 混合効果モデル(Mixed Effect Model)
最近ぼくらもよく使うベイズの
# マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)
まで、キレイにつなげて解説してくれています。
この本を読めば、
「統計モデルってよく聞くけど、
一般的にどんな種類があるのかな?
どれを適応すべきなのかな?」
という問いに、答えられるようになります。
簡単なRプログラミングで
統計処理を追うことができます。
多くの人に読んでほしい名著です!
4)解析各論
医療統計もかなり大きな領域なので、
それぞれの研究者も、統計の専門があります。
医療者は統計を理解することは必須ですが、
自分で難しい統計をまわせる必要はなく、
統計学者を必ずチームに入れて研究すべきです。
# Applied Regression Analysis
and Other Multivariable Methods
CDCの研究者による多変量解析の教科書です。
CDCらしく、がっつりSAS解析です。
いちようアメリカでは定評がある本で
重回帰分析からロジスティック回帰まで
丁寧にモデルの評価方法が書かれており、
多重共線性の許容は非常に実践的です。
Applied Regression Analysis and Other Multivariable Methods
- 作者: David G. Kleinbaum,Lawrence L. Kupper,Azhar Nizam,Eli S. Rosenberg
- 出版社/メーカー: Brooks/Cole Pub Co
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: ハードカバー
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演習問題が
SAS(統計ソフト)OUTPUTで進むので、
若干SASの前提知識を必要とします。
うまくいけば、
多変量解析とSASの両方を効率よく勉強できます。
最近、SASはかなり落ちてきているけど。
# Applied Longitudinal Analysis
同サンプルを繰り返し測定する場合や
複数の医療施設で研究する場合には
クラスター内(Within)とクラスター間(Between)で
エラーを前提とする混合効果モデルを使用します。
医療では非常によく使うのですが、
けっこう内容は難しいです(笑)
その解析でベストと言われている本です。
Applied Longitudinal Analysis (Wiley Series in Probability and Statistics)
- 作者: Garrett M. Fitzmaurice,Nan M. Laird,James H. Ware
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2011/08/30
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Prof. Garrettは去年にハーバードから
自分の職場であるがんセンターまで
数日間の集中授業に来てくれてました。
経済データにも応用できそうな内容で
もちろん、この本にサインもらいました(笑)
スゲーいい人で、
大量の質問にも全力で答えてくれました!
ただ、内容はマジで高度で現在消化中です(笑)
医療データの解析では不可欠なモデルです。
# Survival Analysis: A Self-Learning Text
よく生存分析の相談を受けるのですが、
その教科書として、ベストなのがこちらです。
生存分析を深く勉強したい人には
絶対にオススメできる本ですが、
思った以上にデカくて厚い本です。
Survival Analysis: A Self-Learning Text, Third Edition (Statistics for Biology and Health)
- 作者: David G. Kleinbaum,Mitchel Klein
- 出版社/メーカー: Springer
- 発売日: 2011/10/20
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わかりやすいし、かなり正確なので、
生存分析の際には手元にぜひ置きたい1冊です。
# Hazard
# Kaplan Meier
# Cox Propotional Model
基本統計からAssumptionの評価まで網羅され
非常に実践的な本で自主学習用の設計です。
疫学では、生存分析で解析を行うと
やはり美しいし、結果もわかりやすいです。
臨床疫学でも生存分析をもっと取り入れて
日本発のエビデンスを発信してほしいと思います。
# Cox比例ハザードモデル
生存分析の日本語版では、こちらが秀逸です。
ただ、さりげなく高度な数式が出てきます(笑)
そこは無理して理解しようとせずに
読みすすめても、かなり生存分析を理解できます。
鉛筆とノートをもって数式を写しながら
読み進めてほしい深みのある一冊です。
ちなみに、
日本の医療統計における「神本」です。
日本語といい、的確でミニマムな数式展開といい
「どんだけ天才なんだよ!」ってくらい圧巻です。
完全に数学ベースで、正確さにしびれます。
内容は超高度で、
果たして何人くらいが理解できているのか、
大変興味深くて、また不思議です。
もちろん、全巻コンプリートしています(笑)
ぼくも20代の頃に、半分泣きながら、
毎日カジリついてこの本を読んでいました。
必ず実力になるシリーズなので
大志のある若手医療者にはぜひ読んでほしい
ただ、最低でも5年はかかります(笑)
5)プログラミング
医療統計学は理解しても
実際に使えないと意味がないので、
実装するプログラミング技術も不可欠です。
自分の今の仕事はほとんど、
研究デザインと統計プログラミングです。
今は
# R(基本的な統計)
# SAS(古典的統計ソフト)
を使っています。
SPSSは、オススメしません。
国際的なアカデミックでは、評価されません。
プログラミングの最も効率的な勉強は、
ひたすらにプログラミングすることなので、
ぜひプログラミングに挑戦してほしいと思います。
# The Little SAS book
SASは、もはや古典でアメリカ中心ですが、
CDCやFDAでは今だに中心的な位置にあります。
短いコードで大量の統計データが出てくるので
確かに、便利といったら便利だと思います。
ただ、細かい設定ができずに、
Rの方がpackage多いし、フレキシブルです。
これがみんなが買うSASの教科書です。
The Little SAS Book: A Primer, Fifth Edition
- 作者: Lora D. Delwiche,Susan J. Slaughter
- 出版社/メーカー: SAS Institute
- 発売日: 2013/01/23
- メディア: Kindle版
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SAS言語の基本が書かれており、
主にデータのINPUTやクリーニングに焦点を当てています。
はじめの一歩的な位置で
具体的な解析手順は非常に少なく
個人的には、使いにくかったです。
確かに1冊手元にあった方がいいけど、
Youtubeの方がはるかに効率よく勉強できます。
# SAS Statistics by Example
具体的な解析を学びたい人は、
こちらの教科書がオススメです。
実際の統計モデルの作り方から検定
またはオッズ比などの出し方まで
プログラミングの基礎が学べます。
実際の解析すべきデータがあると思うので、
こちらの本を軸にしながら解析して、
何かわからないことがあれば、
前出の黄色い本を参照すると良いと思います。
# 統計解析ソフト「SAS」
日本語の教科書は、
これが一冊あれば大丈夫です。
製薬解析寄りの内容ですが、
一番オススメできるSAS本です。
データのクリーニングから
治験の解析モデリングまで記載されており、
また練習データもあるので、
SAS用の教科書はこの一冊で十分です。
SASを使う人には、強くオススメします。
# R for Data Science
統計フリーソフトRのプログラミングも
ほとんどYoutubeと職場の同僚から習いました。
意外とシンプルな言語だと思います。
1冊をオススメするとしたら、
今の時点では、これになります。
R for Data Science: Import, Tidy, Transform, Visualize, and Model Data
- 作者: Hadley Wickham,Garrett Grolemund
- 出版社/メーカー: Oreilly & Associates Inc
- 発売日: 2017/01/05
- メディア: ペーパーバック
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R特有のキレイな表の作り方から
ビックデータの解析まで
Data Scienceに中心において、
ポイントをレビューできます。
あとは、Youtubeで(笑)
# Rではじめるデータサイエンス
同じ本の日本語版があります。
けっこう売れているらしいので、
手にとってみて下さい。
- 作者: Hadley Wickham,Garrett Grolemund,大橋真也,黒川利明
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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表の作り方から簡単な解析まで含まれており
医療者が効率よく調べ、また学べるテキストです。
# ゼロから作るDeep Learning
マニアックな内容ですが専門なので、
熱が入って非常に長い記事になりましたね。
見た目に似合わず、
しっかり本読んで勉強しているんです(笑)
最後は、やっぱりPythonです。
Deep Leaningもけっこう簡単に実装できるのですが、
この領域で、去年とても感動したのがこの本です。
人工知能(AI)を学びたい人には最適な本です。
ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
- 作者: 斎藤康毅
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この業界では、爆売れしている本で、
ニューラルネットワークから実装まで
ディープラーニングの全体が俯瞰できる本です。
なのに、しっかりと数学の解説もあり、
プログラミングもあり、感動ものでした。
興味のある人にはオススメです。
少し難しいですが、
少し背伸びして読んでみて下さい。
世間的な評価もブッチギリです。
マニアックな内容で申し訳ないです。
関係ない人はドン引きする内容でしたね(笑)
将来的に、誰かの参考になれば幸いです。
ただ、若手・中堅看護師には
自分が日常的にどのレベルの本を読んでいるのか
何かインパクトを受けてもらえると幸いです。
日本語で全然良いので、
ぜひいろんな本を読んでほしいと思います。