NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

RE; WHO ARE YOU ??

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著者の自己紹介をします。

気になる人は気楽に読んで下さいね。

堅苦しくなるので、

Q&A式で楽しく紹介したいと思います。

 

Q)まずは、簡潔に自己紹介をお願いします。

 

A)はい。わかりました。

オカダユイト、32才、日本人男性です。

現在は、公衆衛生領域の疫学者です。

よく「疫学」って何ですかと言われるので、

まぁ、簡単に「医療統計学者」と考えて下さい。

 

免許は看護師・保健師を持っていて、

YUITO OKADA, R.N, PHN, MSN が正式な表記となります。

 

Q)なんかスゴク難しいですね。

 

A)そうなんです。

正式なプロフィール見ると仰々しくて、

帰国子女だったり、海外の仕事が多くて、

ドン引かれますが、基本的に「フツーの人」です。

 

知り合いからは、「ぽんこつ」呼ばわりされますし(笑)

 

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Q)それから、意外と若いですね。

 

1984年生まれで、2016年で32才になりました。

アメリカだと35才以下は若手なので、

まだまだ若手と言われていますが、

もう海外ベースの疫学をやって10年になります。

 

最近は枕が、黄色く変色するので、

「おっさん」になったことを

自覚せざるを得ない状態です(笑)

 

Q)エリートってやつですか?

 

A)エリートというより、

新しいキャリアパスが用意されている時代に

うまく大学と大学院を卒業できたことが、

現在の基礎となっています。

 

大学の教育も比較的新しいものを受けたので、

EBM (Evidence Based Medicine)も

英語で論文を読むことも大学時代から当たり前ですし、

最初から研究者志望だったので、決まったレールしかなく、

大学院から海外留学、海外での仕事とスムーズでした。

 

努力も相当しましたが、

キャリアパスを作ってくれた、

国際保健分野の先輩とメンターたちに感謝です。

 

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Q)で、今は何をしてるんですか?

 

A)今はアメリカの大学で疫学者をしています。

自分自身、疫学の博士(Ph.D)を終えなければ、

次のステップに行けないので、

「博士どうすかなー」いうのが一番の悩みです。

 

専門は、研究デザインですが、

疫学の教育ローテーションの関係で、

感染症・がん・栄養・医療の質評価・心疾患など

いろいろな領域の仕事をもらっています。

させられている感がほとんどですが(笑)

 

未だに、”R”の発音が苦手なので、

自分の英語名は " LUKE "です。

" YUITO "は、欧米人が発音しにくいので。

 

いろんな地域と領域を見れるのが、

疫学の楽しいところで、魅力だと思います。

 

Q)日本では何をしているんですか?

 

A)日本では自分の会社があり、

ビジネスとして医療関連の支援事業をしています。

 

世の中を良くする仕事を提供しつつ、

しっかりとお金ももらって、

自分のやりたいこともするという

新しい考え方でやっています。

 

一昔前までは、「お金か?真の医療か?」

みたいな1つしか選べない状況でしたが、

この2つを同時に成立できるモデルを作り、

今のところ、かなりうまくまわっています。

 

今のところですけど(笑)

 

具体的には、

  • 病院内の医療の質測定
  • 行政の疫学データ処理と政策評価
  • 医師と看護師の教育
  • 医療危機メーカの海外進出相談

などとまだまだあり、多岐にわたりすぎて、

何やってるか自分でもわかりません(笑)

 

幸いなことに、赤十字や各国政府など、

大手からもオファーをもらっています。

 

自分のやりたいことより、

必要とされているところからオファーを受けて

一緒に悩みながら形にしていくことがほとんどです。

 

 

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Q)そのわりに、あまり表に出ないですよね?

 

A)そうなんです。こっそりと、こっそりと。

 

基本的に「次世代リーダー」みたいな感じで、

ガツガツ表に出て雑誌やインタビューに答えるのが

だいぶ好きではないです。

 

そうやって、もてはやされた人って

10年後はほとんど廃れてしまっている印象があるので。

 

交流会とかも絶対に行かないですね。

 

基本的に内向的なので、

仕事を一緒にしている人の評価があれば、

それで大満足ということです。

 

疫学の人ってこういう人がほとんどなんです(笑)

 

Q)最近、表に出たのは?

 

A)最近、超ビックリすることがありました。

個人的な趣味で、医療・福祉学生向けに講師をやっており、

公衆衛生をもう5年以上も有料講座で教えているんです。

 

はじめは、教育に係わる機会が少なかったので、

自分の教育スキルをあげたいなー

大学の教員よりも授業うまくなりたいなー

ということで始めまして、おかげさまで

去年、日本で一番の医療系講師と認定されました。

 

年間5000人〜8000人の学生に授業しており、

この数は日本一だと自負はしていました。

 

それで、広告として起用されて、

電車乗ったら、自分の広告だらけで、

非常に恥ずかしく、ずっと下を向いていました(笑)

 

期間限定で全国展開ですので、

スクラブ着たおじさんの広告見たら

「完全無視」して下さい(笑)

 

 

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Q)超もうかっているんですね?

 

A)確かに売上げ・利益率は良いですが、

自分の給料はある程度コントールしています。

 

上場して六本木ヒルズに住みたい、

フェラーリ乗り回したい、

という成金的な希望は皆無です。

 

そもそも運転免許ないですし(笑)

 

得たお金は研究費としてプールしたり、

あまりお金にならない事業費として使用しています。

 

好きな仕事でお金をもらってるし、

実質年間、9ヶ月しか働かないので、とても幸せです。

 

Q)プライベートはどうなんですか?

 

A)人前に出すものではないですが、普通です。

 

休みの日は、日本だったら本屋や歴史巡りをし、

海外ならば、サーフィンやハイキングなど

自然の中で、リラックスすることが大好きです。

 

服はユニクロとH&Mを愛してやみませんし、

飲み友達は、だれも医療者という認識なく、

テキーラ好きな人で認知されているくらいです。

 

車もマンションも買いません。

これは僕ら世代の特徴だと思います。

 

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Q)海外に行く前はどんなキャリアだったんですか?

 

A)自分は、父親が車のエンジニアで

バブル時代に海外転勤となり、

フランスのパリで幼少期を過ごしました。

 

弟が障害児で、日本の医療を求めて帰ってきたので、

自然と「医療」と「海外」がリンクしていたのです。

 

病院で働くイメージはなく、

千葉県の柏の葉という田舎出身ですが、

沖縄の大学へ進学し、離島医療から公衆衛生を学び、

研究者は若いうちは飯が食えないと聞いていたので、

看護師・保健師の免許も取りました。

 

海外には興味があったので、

大学時代からもさまざまな募集に応募して、

WHO研修に行かせてもらいました。

 

意識高い学生と思いきや、

金髪メッシュで飲み歩いている最低な学生でしたね。

 

今思い出しても恥ずかしい(笑)

 

その後は、大学院進学しか道がなかったので、

東京に戻り、国際保健を専攻し、

アフリカに1年留学して、修士を終えました。

 

Q)臨床もしていたんですよね?

 

A)そうです。メンターの意向でしたね。

基本、ぼくの人生メンターの意向です(笑)

 

大学院時代も海外での研究費を稼ぐために

救急病院で看護師として、非常勤で働いてました。

 

大学院修了後も、疫学やるにしても

臨床には数年いた方が、

将来やる研究が臨床と解離しないし

さまざまな興味や問題点が学べるとのことで、

奨学金の兼ね合いもあり、へき地である

北海道でER・ICUをやっていました。

 

非常にリベラルな病院だったので、

大学院出ということで、

臨床現場でも英語の論文読みながらケアし、

医師たちも、いろいろな相談をしてくれて、

忙しすぎましたが、本当に楽しい時期でした。

 

もちろん、

定期的に海外での研究にも参加していました。

 

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Q)そのあとは?

 

A)そこからは、疫学に戻りました。

 

ただ、日本の大学の実力主義じゃない制度は大嫌いで、

いろんな人からアドバイスをもらい、

医療系企業からの統計オファーから

ビジネスベースでの仕事がスタートしました。

 

あとは、学術的にも教育を受けたいと思い、

アメリカで疫学トレーニングを受けています。

 

Q)海外に行くって大変じゃないですか?

 

A)意外とそうでもないです。

 

自分は帰国子女なので、海外の壁はないですが、

世界でも日本人医療者は多く会いますね。

 

英語の壁は大きいと思いますが、

それは行けばどうにかなるので、

まずは行動すること

「海外に行く」と決断することが大切だと思います。

 

あとは、ロールモデルを見つけることですね。

 

そもそも英語のテストのスコアとか、

書類どうやって応募するとか、

先人に聞かないと、全くわからないですからね。

 

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Q)今後の目標は?

 

A)今考え中です(笑)

 

個人的にはアメリカでの疫学教育で

成果を出せないといけないですね。

 

日本でも、

今の仕事を少しづつオープンにして、

さらにビジネスを拡大させていきたいと考えています。

 

特に、若手医療人材の教育を強化したいです。

 

最終的には、

日本のよい医療人材を、アメリカのみならず、

シンガポールやドバイなどに輸出できるシステムを作り、

日本の医療を海外に輸出して、

世界の医療を安定化させることが目的です。

 

それこそが、今後日本が

これからの国際社会で存在感を示していく道になる

と期待しています。

 

Q)この記事の読者にコメントは?

 

A)批判的に読んで頂いて、いろんな意見をもらいたいです。

 

今日までの知識は教科書に書いてありますが、

明日から知識は議論からしか生まれないので、

その議論のベースを築きたいのです。

 

国際的な視点と個人的な視点から

自由に記述するので、批判的に読んで、

それぞれ読者の意見を明確にしてほしいです。

 

特に「間違えていることを間違えている」と

しっかり言える人材になってほしいと思います。

 

日本ではとても難しいですが(笑)

意見は多様性があるから興味深いのです。

 

あとは、写真もさりげなく

いろいろ載せてますので、

興味を持ってもらえればと思います。

 

自由なので不定期更新ですが、

応援、よろしくお願いします。

 

議論のトピックお待ちしております。

 

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CIA NURSE

今日は学生への授業中によく使う

看護の小ネタを少し提供します。


世界で仕事していると


・空港の検疫

UNICEF

・開発銀行系

・コンサル

・保健省官僚

・小学校

・大使館


いろんなところで看護師を見かけて、

「こんなところにも看護師!」

という驚くべき状況に遭遇して、

お互いに超仲良くなり、いろいろ議論しています。


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日本では病院で働く看護師のイメージがほとんどですが、

世界的には病院以外の「地域で働いてる看護師」が非常に多く

健康を専門とする「数の一番多い」専門職として

住民からの信頼は医師よりも厚い現状です。


アフリカでは保健省大臣(日本でいう厚生労働大臣)に

看護師を置いてHIV管理で大成功をおさめている国もあるし、

シリコンバレーでは看護師がヘルスケアベンチャーを立ち上げて

看護起業における戦国時代の到来を招いています。

(負ける気しないけどね。)


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紛争地におけるプロジェクトでは

開始初日にそれぞれの専門チームリーダーが

(軍事、衛生、統計、情報、疫学、臨床、ロジなど)

8-10人くらい初対面で集合して、

今回の目的と方法についてブリーフィング(会議)を行います。


どういう方法で安全に調査を行うのかを確認し、

それぞれ危惧していることや連携についてバンバン発言します。


その中で情報担当が参考人として召喚する

「明らかに現地情報に詳しすぎる現地人看護師」が登場して、

現地のリアルな情報について共有するパターンがあります。


イムリーな情報、完璧なプレゼン、

ほとんどのチームリーダーが唸るレベルの情報です。


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ブリーフィングの休憩時間に

「お前は本当はいったい何者なんだい?」

と自分が笑いながら聞くと

「私はただの現地で働く看護師よ。」

と普通に返してきます。


「どうしたら、そんなに情報が得れるのか?」

「どうしたら、そんなに英語がうまいのか?」

「どうしたら、そんなにプレゼンが的を得ているのか?」


どう考えても、

特殊なトレーニングを受けたからでしょう(笑)


明らかにただ者ではなく、

怪しい臭いがプンプン臭ってきます。


本人は否定しますが、その人は業界で有名な

「CIAに雇われてスパイとして働く看護師 = CIA NURSE」

に他ならないのです。


これ、マジです。


CIA NURSEという仕事もあるのです。

看護の仕事の可能性は「無限大」ですね。


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ちなみに、アラブの巻物を頭に巻いて、

真っ黒でヒゲモジャで小汚い自分も

「実はおれも看護師なんだよね。」

と言うと

「まさか、ウソつかないでよ。」

と簡単に流されます。おい!!


「日本人」と「看護師」には

到底見えないのが寂しいところです。


では、「CIA NURSE」がいるのは

本当の話なのでしょうか?


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実はアメリカでは、非常に有名な話として知られており、

未だに大きな問題となっているのも事実なんです。


話は、2001年9月11日の同時多発テロまでさかのぼります。


ご存知の通り、この後アメリカはアルカイダのトップである

ビンラディン」を最重要人物として指名手配します。


ビンラディンもプロであり、かなり潜伏がうまく、

パキスタン近辺にいるとの有力な情報があるものの

10年近く経っても足取りがつかめない状況が続きます。


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しかし、その状況は

ひとりのCIA女性捜査官の執念によって打破され、

さまざまな情報の結果、ビンラディンが潜んでいる

大きな豪邸をついに住宅街の中に見つけることができたのです。


ただ完全にガードされており、いくら上空から観察しても

ビンラディンの姿は捉えられずに、ビンラディンの息子と

通信役の下っ端がたまに見える程度で

なかなかビンラディン本人がいる確信が持てません。


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突入しようにもアフガニスタンではなくパキスタン領土なので、

確実な証拠がない限りは他国の領地を襲撃することはできません。


そこで、あらゆる仕掛けでこの家を捜索していきます。

あまりにも長いので省略しますが、下水の便まで調べたらしいです。


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そこで困ったCIAがついに

「CIA NURSE」

を使った作戦を展開していきます。


まずは、この住宅街に時間をかけて、

「偽の予防接種キャンペーン」を展開していきます。


ビンラディンが住む住宅街の小児に関して予防接種を行えば、

自動的にビンラディンの孫も予防接種を受けたいと思い、

家に看護師を入れて、予防接種を受けさせてくれる戦略だったのです。


もちろん、CIAでトレーニングされたスパイ看護師なので、

注射の隙に、ビンラディンの孫のDNA組織を採取して、

CIAに持ち帰ってビンラディンのものと照合して

潜伏の信頼性を少しでも高めようと考えたのです。


「看護師はとても住民に信頼されている」

ということを利用した作戦でした。


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文献としてもいろいろな本で

この状況が描かれています。


このビンラディン襲撃を映像化した

有名な映画があるので、TSUTAYAやGEOで

是非DVDを借りて見て下さい。


一瞬だけ、このCIA NURSE作戦が

映像として出てきます。


普通に映画としても最高におもしろいです。

なんせノンフィクションですからね。



ぼくたちがどういう環境で

仕事しているかもイメージしやすいと思います。


アメリカで、このCIA NURSE作戦が

有名になった本はこちらです。


引き込まれて一気に読んでしまいました。

洋書で日本語訳はないみたいです。


Manhunt: From 9/11 to Abbottabad - the Ten-Year Search for Osama bin Laden

Manhunt: From 9/11 to Abbottabad - the Ten-Year Search for Osama bin Laden


ぼくはマニアなので、

気になる事象があると、様々な方向から検証するために

同じ事象を異なる視点から描いた本を

複数読んで、できるだけ客観視する指向性があります。


このビンラディン襲撃も別の視点から検証したいので、

この実際に襲撃に関わった兵士が書いた洋書も読みました。


ぼくはこの本の方が大好きで、

ビンラディンを襲撃した世界最強の特殊部隊員が

実際のその経験を書いたものです。


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DEVGRU(SEALs Team SIX)の訓練や思考法が手に取るようにわかり、

ビンラディン襲撃に特殊な犬を連れて行ったり、

その際に最新のステルスヘリが墜落してしまったことも

詳細に書いており、極秘の内容公開に最高にしびれました。


アメリカでも売れに売れていました。

これも日本語訳ないです。


個人的には、本はこっちがオススメです。


No Easy Day: The Firsthand Account of the Mission That Killed Osama Bin Laden

No Easy Day: The Firsthand Account of the Mission That Killed Osama Bin Laden


ちなみにミリタリーベース(基地)で

普通に犬を見かけるようになり、

特殊部隊は「犬」を使って、行動しています。


世界は市民が知らぬ間に変わり、

そんなことが普通に行われている世界になっていたんです。


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で、作戦はどういう結果だったのか?

それはDVDで見て下さい(笑)


実は、CIA NURSEが予防接種を打とうと用意している際に

ビンラディンの息子が出てきて、「ダメだ。帰れ。」と言い、

結局、DNAサンプルは採取できずに失敗に終わります。


作戦自体は失敗に終わりますが、

敷地内に入れた数少ない機会であり、

襲撃に関してかなりの情報を得たと言われています。


CIA NURSEの成果ですね。


パキスタン人看護師を複数リクルートして、

かなりのトレーニングしたと思われるし、

CIAには看護師スパイ教育担当の看護師がいると

ぼくは確信しています。


どんなトレーニングを受けているのか気になりますね(笑)


看護師が「スパイ」って、CIAさすがの発想です。


その後、確信が得られないまま、オバマ大統領の判断で

" Operation Neptune Spear "(海神の槍作戦)が行われ、

特殊部隊が秘密裏にパキスタン領土に侵入して、その家を襲撃して

" Geronimo "(ビンラディンのコードネーム)を殺害して、

死体を回収して、911のひと区切りになったと言われています。


これで概要をどうぞ。

ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害 - Wikipedia


ぜひ、週末は最高のノンフィクション映画

" Zero Dark Thirty "をお楽しみ下さい!



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実は、話には続きがあります。


アメリカ軍の強襲が行われ、

ビンラディンが殺害された後に、

このCIA NURSEによる予防接種が

CIAによる作戦だということが広まり、

この住民は基本的な医療に対して、

大きな不安を頂くことになったのです。


つまり、すべての看護師が

CIAスパイに見えるようになってしまったのです。


従って、住民は信頼できないので

病院にも行かないし、予防接種も受けない、

という悲惨な状況になり、

ポリオが劇的に流行して

去年は多くの小児の命を奪ってしまったのです。


これにはWHOも激怒して、

一時期WHOのHPにこの悲惨な状況を

CIAへの当てつけとばかりに大きく掲載していました。


今はNGOなどが協力して介入していますが、

未だに住民の拒否反応が強く、状況は打破されていません。


WHO EMRO | Pakistan | Countries


やはり、住民から信頼される看護師を

スパイとして利用してしまった代償は

あまりにも大きすぎたと言えるでしょう。


ぼくの友人のパキスタン人看護師は

未だに激怒しています。


アメリカも責任を感じて、資金を出しているので、

早く状況が改善することを心から祈っています。


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いかがでしたでしょうか?


世界ではすごいことが起こっており、

こんな小ネタたくさん持っています(笑)


病院勤務に飽きた看護師みなさん、

CIAに転職なんていかがでしょうか?


世界には、かなりのCIA NURSEがいると言われています。


あなたの周りにいる先輩看護師や友人看護師も

もしかしたらCIA NURSEかもしれませんよ!?


よく思い出して下さい。


あの人は、やたら休暇に海外に行ったり、

いつもPCイジったりしていませんか?(笑)


本当に気をつけて下さい。

CIA NURSEには。


世界は市民が知らぬ間に変わり、

そんなことが普通に行われている世界になっているんですから。


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自分の日常生活

今回は、軽い内容で

「海外で働いている自分は、どういう生活をしているのか」

を書いてみたいと思います。


なかなかイメージしにくいと思うので、

軽いノリで簡単にお伝えしていきます。


1) 現在の仕事


自分自身は、起業して会社を設立して、

主に海外から仕事をもらっています。


仕事のほとんどは紹介を通して依頼され、

Asia, Africa & Arab (アジア、アフリカ、中東)という

" 3-A Region "が専門で仕事しています。


最近では日本国内でも

逆輸入するカタチでビジネスを行っています。


表に出ることはあまり好きではなく、

「ひっそり」と専門的なサービスを提供しています。


特定の地域・領域に関する医療や看護に関しては、

国際的なキーパーソンとして知られています。


商社も含めて、その業界の少数のキーパーソンが

世界を動かしていることは、知られていない事実です。


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2) ワークスタイル


自分はかなりクセのある人なので、

組織やシステムの中で継続的に働くことは、大の苦手です。


ずっと病院や大学で働くことは、ほぼ不可能であり、

自分の強みも生かせないと考えています。


ワークスタイルも同じで、年間を通して

ガッツリ働く「オンシーズン」と

ゆったり休む「オフシーズン」に分かれています。


時間とお金に関しては自由なので、

「年間で働いている期間は、約9ヶ月くらいで、

 残りはオフとなり、仕事の合間に1ヶ月の休み×年2-3回を取る」

という不思議なワークスタイルが確立しています。


紛争地などに行ったら、24時間で週7日働き、

そんなオンシーズンが2-3ヶ月続いて、

ひとつのプロジェクトが終了となります。


今みたいなオフには、好きな国でゆっくりと過ごして

何もせずに考えことしたり、本を読んだりしています。


今回は手続きの関係上、東京に戻っていますが、

南国のビーチに数週間いたり、

歴史ある町を散策したりすることが多いですかね。


ただ有名大学に自分から申し込んで短期研修に行ったり、

英語のトレーニングを組んでブラッシュアップしたり

戦略的キャリアップ期間としても使用しています。



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働いている時期の50%以上は海外で、

国内にいても50%は地方出張なので、

年間200日以上はホテルでの生活になります。


飛行機は年間120回以上フライトで、

パスポートは人の3倍厚くなっています。


「そんな生活疲れないですか?」

と聞かれますが、これが自分の日常だし、

仕事に集中しているとあまり気になりません。


ただオフシーズンになると

「よくあんな激しい生活していたな。」

と冷静になり、たまっていた疲れが出まくって、

ただの普通の人になります(笑)


自分の強みを生かせるワークスタイルと

自由に生きられるライフスタイルを

自分でデザインすることが大切だと思っていたので、

いろいろと努力して、創ってきた成果になります。


個人的な価値観としては

お金や地位、名誉はクソくらいだし、

世界に貢献できることが人生だと思っています。


特に「自由」という概念が一番大切で

好きな場所で数週間ゆっくりできる休みが

人生を豊かにする本当に大切なことだと思っています。


日本の看護師は働きすぎて

人生で大切なものを忘れている気がします。


それは自分でライフデザインをせずに、

組織やシステムに依存する人生を選んでいる代償でしょう。


自分の人生や自分の幸せは、自分で決めないと。


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3) ライフスタイル


何の変哲もない普通の

シンプルな規則正しい生活をしています。


健康的な早寝早起き以外、

特に書くこともないです(笑)


バイに長期滞在ならマンスリーマンションで

自炊できて、かなり快適だし、

アフリカでは、テントにバーベキューで、

刺激的な日常となります。


タバコも吸わない、酒もそんなに飲まない、

物もあんま買わない、趣味もないし、

石けんとひげ剃りしか必要ないし、

ユニクロ最強だと思っている(笑)


男なんでお金かからないし、物も非常にシンプルで

海外出張でもスーツケースの中身は半分しか入ってません。


発展途上国における休日ほど困ることはなく、

洋書を読んだり、原住民の家に散歩に行ってみたり、

思ったことメモにまとめたり、普通の休日です。


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まとまった休日があれば、

近くに海や森、砂漠など、世界遺産的なものがあるので、

NHKで撮影しているような場所へ、簡単に観光へ行けます。


大自然や動物は、本当に好きになりましたね。


食事はほとんど外食になり、日本人が耐えられないくらい汚い

現地で流行っている店で食べることが多いです。


海外で生活していた方が楽だし、

どこへ行っても現地人と化すので、

アメリカ大使館情報担当(おそらくCIA)から

「お前は本当にすごい。」

と何を褒められているのか

よくわからない状況で楽しんでいます(笑)


基本、どこでも自分で楽しめるし、

コーラが大好物で、ビックマック食べれたら

感動して涙が出るくらい毎日幸せです。


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あまり自分では看護師のアイデンティティはなく、

疫学や公衆衛生の専門家だと思っています。


ただ、それも自分の10%くらいで、

仕事以外では音楽とデザインが大好きです。

 

日本でも普段一緒に遊ぶ友人は

音楽かデザイン関係の人がほとんどで、

彼らからインスピレーションをもらうことが多いです。


看護のピンク的な色使いとか、

看護のホームページとかのダサさには

本当に反吐が出ます。


日本だと過激でコアなレゲエ界で生きていて、

JAMAICAの首都KING STONEに

カリブ地区のWHOの看護研究所があるので、

来年くらいジャマイカ短期留学したいな

と本気で考えているくらいです。


日本の現場も最高に楽しいです!


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4) 体力勝負


まったりとした生活ですが、

「体力つくり」だけは、強制的に行うようにしています。


海外や紛争地で仕事する上で、

体をマネジメントすることは不可欠だし、

特に「体力がないと仕事がもらえない」

というシビアな世界になります。


もちろん、銃声、爆発、催涙ガスが、

普通に日常の一部となるわけですから。


出張先が砂漠でも大雪でも

ほぼ毎日5kmをランニングして、

合計すると月に100km以上走ります。


オフシーズンにはトレーナーをつけて、

無理矢理、体を作り直して行きます。


何よりもまず「体力」です。

ある意味「アスリート」ですね。


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仕事で要求される体力基準があり、最低でも

・月80km以上走っている

・20kgバックパックで50km歩ける

・森の中で72時間自給自足できる

など、この業界特有のものがあります。


頭がいいだけでは

絶対に食べていけない世界です。


ヨーロッパなどには、

紛争地で活動するためのトレーニングコースがあるので、

赤十字NGOともに、これを受けてトレーニングを続けて行きます。


紛争地では、もちろん護衛を雇うし

チームとして特殊部隊と一緒に行動することもあります。


以下の写真はネットより。

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紛争地で任務に就く特殊部隊の人たちは、

本当にすばらしい人ばかりで、体力だけでなく、

冷静な判断やシナリオ作成が参考になり、

いつも小さな笑いを作ってくれて、

メンタルマネジメントの勉強にもなります。


もちろん、衛生兵は看護師なので、

創管理やショック時のルート確保、輸血のタイミング

など技術的な話でいつも盛り上がります。


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5) 今後の展開


また来週から数ヶ月海外となります。

まだまだ果敢に挑戦していきます。


最近の目論見としては、

アメリカに日本の公衆衛生と看護を

食わせたいなと思っています(笑)


昔に比べたら、アメリカの力がかなり弱くなり、

多極化が進み、おもしろい時代になってきました。


日本の看護に関しては、結局自分は外の人間なので、

どうやったら変わるのかよくわかりません。


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ただ変えて行く必要があるので、

自分にできることを少しずつということで、

今は無料の映像教育プログラムを作る企画を進めています。


まだ数ヶ月かかりますが、

現場で活躍するCNSや研究者にレクチャーをしてもらい、

映像にしてフリーアクセスにして行く予定です。


いろんな人の講義を集めるプラットホームを作り、

学歴、経験、住んでいる場所、見る時間に関係なく、

勉強したい志高い人が、自由に勉強できる環境を作ります。


日本には良い若手がたくさんいるので、

その知識をshareして行きたいと思うし、

映像がたくさん集まれば、満足できるコンテンツ

になることは間違えなしです。


看護界のお偉いさんにインタビューして映像化したいし、

希望があれば、自分自身の授業も公開していきます。


自分は海外では高いお金で授業やっていますが、

日本なら無料でいいでしょう!?(笑)


意見やアイデアがある方は連絡頂けると幸いです。


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テキトーで内容のない記事に

なってしまって申し訳ありませんが、

これが自分の日常生活でした。


海外からも書いて行く予定なので、

応援よろしくお願いします。


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日本の看護研究への「2つの提言」

いつも海外で仕事していて思うのは、

「日本の看護研究は世界的に通用するのか?」

という海外からの視点による評価です。


自分自身も中東で仕事して5年が経ち、

政府関係のファンドも含めて

「アフリカ・アジア」や「医療」に関してアドバイスして、

さまざまな投資案件について議論しています。


投資判断は、お金に関するシビアな議論なので、

「数値 = エビデンス」の提示が必ず求められて

医療よりもよっぽどEvidence Basedな世界です。


その中で残念ながら

「日本の医療」や「日本の看護」が投資対象として

議論されたことはありません。


日本の医療はすばらしいが、規制だらけで

アジアに比べて成長スピードがはるかに遅いし、

日本の看護は存在感すらなく、

「投資されない=未来がない」

と言われているようなものです。


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この世の中は資本主義であり、

「投資以上の成果を提出する可能性」

がある分野が劇的に発展していく流れは

今や暗黙の世界共通ルールであり、

どんなに文句を行っても変わらないルールになります。


ルールに文句を言うより、

ルールをどう使っていくかを考えた方が懸命でしょう。


この流れで日本の看護研究に言いたいことは、

「いつまで看護研究として

 インタビューやアンケートばかりを行っていくのか?」

ということです。


もちろん、

質的な研究が非常に大切なことは

誰よりも理解しているつもりです。


ただ、具体的にいうと

「日本で10人を対象に行った質的研究が

 世界的に評価される可能性はあるのか?

 世界的なインパクトとなり得るのか?」

ということなのです。


英語での記述は大前提としましょう。


日本にいる数人の質的研究における「天才」の除いては、

その研究の99%は世界的には価値が

ほとんどゼロだと判断されるでしょう。


残念ながら、それが現実です。


そして、この低い成功確率に

誰が投資したいと思うのでしょうか?


その中で「日本の看護研究」について

2つの提言をしたいと思います。


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1) ラボを持った看護研究室を増やすべきである。


海外での研究に対する投資を分析して

看護と関わる分野に焦点を当てて見ると

・ゲノム

・ロボット

再生医療

・IT

脳科学

という領域に莫大な投資が行われていることが

自然な流れとして理解できます。


Googleは常時血糖測定できる

コンタクトレンズの特許を取ったし、

最近のシリコンバレーベンチャー

ヘルスケア(健康産業)狙いで、

数々の大きな投資を引き出しています。


これらは健康を専門とする看護師には

将来的に仕事を奪う敵となる可能性が高く

常にベンチマーキングする必要があります。


ただ、この危機感を日本では聞いたことがなく、

日本看護界もいつの間にか利権の上で安泰に

「自分の仕事がなくならない」

と思い込んで生きており、そんな状況に

「逆」に危機感を感じずにはいられません。


将来的にぼくたちの仕事を奪う脅威は

同業者の医師や介護師ではなく、

テクノロジーという他の産業そのものなのです。


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そこで、やはり必要になってくるのが

Labo(実験室)でしょう。


シリコンバレーでも投資として受け取ったお金は

ほとんどが開発費として、特にLabo開設に使用されます。


もちろん、Laboから新しいテクノロジーが生まれるので、

Laboという開発の場がないことは致命的となります。


日本の看護界は実験医学やLaboに対して、

よくわからない否定的な価値観を持っており、

「それは医者がする研究でしょ?」

「実験をして看護にどう生かすの?」

という「昭和的な発言」をします。


もはや研究方法は医学と同じでいいと思うし、

何も知らないからこそ、否定的になるんだと思います。


海外では遺伝看護師が普通に試験管をふるし、

最近はICUで大きな問題になっている筋力低下に対して

(Critical Illness Myopathy)

採血や尿検査、筋電図、筋生検でデータを集めて、

Ratで確証実験している看護師チームもあります。


生物学的・実験学的な研究デザインを使用した

筋力低下によるQOL低下を防ぐという看護独自の視点で

本当に有意義な研究だと思います。


ぼくも臨床でエコーを当てますが、必ず

「それは医師の仕事でしょ?」

という看護師がいて、思わず笑ってしまいます。


患者のためなら医師・看護師関係なく

「スピディーにできる人がやる」

ことが大切であって、「スキルミクス」という考え方です。


同じ理屈で生物学的・実験学的な研究デザインも

「医師の研究でしょ。」

と看護から今まで盲目的に切り離されていたのでしょう。


時代は、だいぶ変わったのです。


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この分野で、世界的に有名なのは

東京大学の真田弘美先生でしょう。

東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 老年看護学/創傷看護学分野


実験系看護だけでなく、理工学的展開まで行っており、

最近洋書で、これらをまとめた本を出しています。


MAAAAAAAADDですね。

NUFF RESPECTです、POW POW。


買おうと思ったら

発売日まもないのに品切れです。


日本の看護研究で数少ない世界をリードしている人材ですね。

マジで最大限に尊敬しています!!


天皇皇后両陛下に会って、

看護研究について解説したという伝説も残っています(笑)


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ただ最近は、日本でも急性期領域では

実験系医学とコラボして、

生物学的研究を行っている若手も増えたし

日本看護科学界雑誌でも5年くらい前から

これらの研究が原著として掲載されるようになりましたね。


看護の行為はもっともっと

Ratなどで実験をしたり、生体データで評価する必要があるし

医学と同じレベルで会話ができるような

強いエビデンスとなる研究を行う必要があるし、

そのために実験室(Labo)を持つ

看護系研究室が増えなければならないと思います。


そうすれば世界的に評価される、

インパクトを与える看護研究になり得るし

そのLaboで生み出されテクノロジーやエビデンスは、

投資対象として最良のものになるでしょう。


ちなみに先日、中東の病院に

指導に来ていたアメリカ人ナースは

「私は週3日はLaboで脳神経細胞の実験研究をしていて、

 週2日はICUで働いて、脳梗塞の患者にケアしているの。

 その研究成果を還元するためにね。

 つまり、脳細胞を保護するために血圧管理やリハビリを

 行っているの。とっても楽しいわよ。あはは。」

と言っておりました。


世界レベル、ハンパない!


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2) 大規模RCTを組んで、アジアのリーダーとなるべきである。


もうひとつ思うのが、日本人は文献レビューして

エビデンスをまとめるのは非常に得意であるが、

自分から大きな研究を組んでエビデンスを作りに行くことは

非常に弱くて、とても残念だなと思います。


アメリカやヨーロッパの看護師から

「日本の看護って何しているの?」

「日本でも看護研究やっているの?」

と頻回に聞かれます。


それくらい存在感がないということです。

(元ICN会長の南先生と災害の兵庫大学は存在感大ですが。)


例えるなら、ぼくらが韓国の病院がどんなカンジで、

韓国の看護師や看護研究がイメージできないのと

同じ感覚だと思います。


所詮、Far East(極東)で島国、日本語なんです。


しかし、

これだけの人材とこれだけの患者がいて、

質が均等でかなりコンパクトな国なので、

大きなRCTを簡単に組めると思っています。


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それこそ、看護協会などがデータベースを作って、

倫理審査もまとめて代行して、研究を行いやすい環境を作れば

いきなりn = 10000以上の臨床RCTが組めて、

これだけのPowerがあれば、

あらゆる看護やケアの疑問が3年で白黒決着付くし、

一流雑誌にバンバンpaperを載せることも可能だと思います。


・世界的に評価される

・医師と同じレベルで議論する

・国際的なガイドラインに採用される

にはやはり大きなRCTを組まなければなりません。


日本でしっかりしたRCTを組んで成果を出せば

今度はそのまま隣国のアジアに展開することが可能で、

Korean, China, Taiwanなどと、すぐに多国間多施設研究が可能で、

それこそ世界的に評価される、

インパクトを与える看護研究になり得るし

投資対象としては成果と介入に大きな期待ができるので、

投資を日本看護界に呼び込むことが可能となります。


できそうで、できないのはなぜなのでしょうか?


こんな小さな島国の内側で競っていても

足を引っぱり、何も生み出さないだけです。


それよりも看護界がみなで一致団結して

他分野も巻き込んで" ALL JAPAN"として

外の大きな敵と戦わないと、小さな国の未来はないでしょう。


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今回は日本の看護研究への2つの提言してみました。


1) ラボを持った看護研究室を増やすべきである。

2) 大規模RCTを組んで、アジアのリーダーとなるべきである。


いつも思うのですが、こういう話を実行しようと思うと

誰が窓口になり得るのでしょうか?


日本看護全体として20年後を見据えた

「看護研究のアジェンダ」を制定して、

ビジョンとリーダーシップを明確にする必要があると思います。


そうすれば投資対象として

少しは議論できる要素になるのですが。


日本の看護研究が

世界的な存在感を出せる日を心待ちにしています。


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Intensive Care Nursing Review No,1

海外にいると日本の本のことが

なかなか書けないので、引き続きオススメ本の紹介です。


海外と日本の臨床の大きな違いは

CNSやNPなどの上級実践看護師(Advanced Practice Nurse)が

病院や病棟を自然とリードしていて、

論文片手に呼吸器を調整したみたり、

論文の要約を使ってスタッフに教育してみたり、

「常に臨床に論文がある」

ということです。


もちろん、あまりデキナイAPNもいますが(笑)


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最近の流行は、自分も含めて、みなipad miniを持ち歩き

ひたすらPDFで論文と専門書を詰め込んで

現場でわからないことがあれば

その場ですぐ調べ尽くして、迅速にケアに生かすことです。


現場で参照する専門書は

・ベイツ診察法

・解剖学書(自分はグレイ)

・ワシントンマニュアル

などの基本的な本をよく見かけて

Amazon電子書籍として買って

kindleアプリで管理している人が99%です。


「マイナーな神経の身体所見がとりたいな。」

ipad → ベイツ診察法 → あ、そうだった!


電解質でMg低いけど、鑑別診断は?」

ipad → ワシントンマニュアル → あ、これか!


「この管理ってエビデンスあるの?」

ipadpubmed → paper

 → download→ reading → discussion → care!

(しかも、この間なんと10分くらい!)


appleのおかげで、その場でエビデンスを調べて

5分後には、そのケアできるハイテクな時代になりました。


おかげでよくi padがフリーズします(笑)


それくらい

「常に臨床に論文がある」

時代になってきました。


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学生時代にクラッた(衝撃を受けた)のが、

かの有名な「ICU Book」で、

この「臨床に論文がある」ことをリードした本だと思います。


最近新しい4版が出ました。ぼくは、まだ未読です。

去年海外では、みなすごい勢いでdownloadしてましたが(笑)


日本語訳はこちら。ひとつ前の3版の訳です。

院生時代は本当に高く感じて、借金して買いました(笑)

ICUブック 第3版

ICUブック 第3版


こうやって論文を比較して、

ひとつひとつのケアを本当の意味で

Evidence Basedに行って行くのかと初めて知り、

引用論文の多さと緻密さに圧倒されました。


実際は、偏った論文を集めているので、

内容は間違えも多く、信頼できないものも含みますが、

あの世界観は臨床に多大な影響を与えました。


急性期の上級実践看護師は、必読の必読だと思います。

この内容の議論だけで、一晩いいお酒が飲めますよ(笑)


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急性期のエビデンスの移り変わりが早く

3年くらいでがらっと変わってしまうこともあり、

ICU Bookの内容でも、もはや不十分で

「看護の視点」からEvidence Basedに議論しているものは

英語のものと言えども、なかなかありませんでした。


その中で、十分な英語論文引用数で、

もう一度ケアを再考しようと果敢に挑んでいる雑誌が

知らぬ間に日本で刊行されて、うれしく感じました。


それが学研から出版されている

Intensive Care Nursing Reviewです。


おいしい内容だらけで、クリティカルケア従事者は

間違えなく買いです!!


最近、やたら急性期の本が乱立しており、

どれも似たり寄ったりで、かなり萎えていました。


一番ショックだったのは、各本の各章をチェックすると

引用文献がすべて日本語のもので、しかもレビューだったことです!

(認定看護師、もう少しがんばりましょう!)


ただ、この本はそんなことはなく、

しっかりと十分な英語論文引用数で

完全に「レベルの違い」を見せつけいます。


これでもだいぶ読者層に配慮して

優しく記述しているなとその苦労が伝わってきました。


INTENSIVISTみたいに、がっつり行ってほしい気もしますが、

ビジネスも考えて、ギリギリのラインついていますね(笑)


こんな本が普通に売れて、普通に読まれる

看護界になってくれれば、これ以上にうれしいことはありません。


「無駄な本に惑わされず、良本を時間をかけて読むこと。」

これが最良の時間の使い方であり、勉強法です。


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内容としては、

・A-lineとNIBPの血圧測定では、どこに差があるのか?

・抑制が日常であるICUは監獄なのか?

が非常に秀逸で、引き込まれてしまいました。


ICUでは、「A(動脈圧ライン)」と「N(非観血的血圧測定)」で

血圧測定値が異なることが多々あり、

「どうするよ?」と身体所見をとっても、

やはり目に見える数値のインパクトは強く

臨床判断や介入を大きく左右する因子となります。


看護師として、そのエビデンスが知りたいけど、

今までなかなか知る機会がなかった内容でしょう。


ICUの抑制と鎮静に関しても

Evidenceだけでなく看護の質や倫理として

日本で行われている前提に疑問を投げかけてくれて

非常に本質的な議論だと思いました。


Poorな(質の悪い)ICUほど、

・何も考えずに抑制     !?

・動くとすぐに鎮静を早送り !??

・鎮静しても鎮痛なし    !???

という状況があるのは事実です。


別の言い方をすれば

すぐに抑制する看護師は、その自分の行為によって

看護師としての自分の能力がないことを

周囲に宣言しているようなものです。


ただ、他の看護師からの圧力や

管を抜かれた場合に自分で入れられないシステムなど

日本独自の文化がそうさせていることも事実です。


早く日本の医療システムが

患者中心の議論になることを願っています。


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ちなみに編者である卯野木先生は、本当に尊敬する存在で、

「看護の世界に、こんな半端ないレベルの人がいるんだ。」

と自分の中でブレイクスルーになったし、

領域は違いますが、その存在から

「とことんチャレンジしよう」という勇気をもらいました。


またこの雑誌の著者である

櫻本先生は大学院時代の同級生ですが、

同じ世代であるし、同業者として一番クラッた人物で、

よきライバルであり心から尊敬できる人です。


またもや買った本はあげてしまって、

どこかに行ってしまいましたが、

この雑誌は、投資業界用語でいうと" STRONG BUY "です!


次回号も楽しみにしています。

また出版ビジネスとしてもうまく行くことを願っています。


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ナイチンゲール伝

今回はブレイクとして

最近読んだオススメ本を紹介したいと思います。


エルサレムの章でも書きましたが、

聖母マリアにより「看護が母性から一部解離した」以後、

1800年代後半のナイチンゲール登場まで

「看護の概念」が世間に示されることはありません。


約1800年の空白が、ここにあります。


そして、ナイチンゲールが、

まだ看護は母性の一部として扱われますが、

「看護を専門的な概念」として

初めて世の中に文章として提示したことで

現代の意味での「看護」が確立されます。


まだナイチンゲールが死んでから100年であり、

いかに看護の概念が若いかが理解できると思います。


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そんなナイチンゲールの一生は

あまり知られていませんが、

言葉で言い表しにくい「激しさ」に満ちあふれています。


個人的な思い出としては、

中東の紛争地で任務に就いているイギリス人衛生兵が

ナイチンゲールが軍事医療を確立したんだぜ。」

と衛生部隊の祖としてのナイチンゲールを熱く語っていたし、

海外の公衆衛生の教科書では、

「疫学の父はジョン・スノウで、疫学の母はナイチンゲール。」

という記述もあり、海外では看護よりも

公衆衛生の人たちの尊敬を集めている気がします。


そんなナイチンゲールの一生が

マンガで読める専門的な本として出版され、

Amazonや書店でかなり売れています。


医学書院による「ナイチンゲール伝」


純粋におもしろいし、

読みやすくて勉強になります。


内容としては

ナイチンゲールの生涯

・看護覚え書き

がマンガとして描かれています。


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今まではナイチンゲールの生涯を

しっかり復習したいと思っても

・小学生向けの簡単なマンガ

・難解極まりない専門書

という両極端な本しかありませんでした。


最近はこれが人気らしいです。


定番で今さら読みたいですね。


有名な専門書で大学生時代に読破しましたが、

かなり難解かつ大容量で、上級者向けです。


簡単な本では、奉仕の精神が強調されすぎるし、

難解な本では、細かい話で疲れてしまいます。


しかし今回の本では、

ナイチンゲールの生涯が2時間くらいで

映画のようにさらーっと概要がつかめるので、

非常に効率よく、ナイチンゲールを再考できます。


東京散歩している電車の中で完読できたし、

おもしろかったので、さらに3冊買って、

すべて贈与したので、今は手元にはありません(笑)


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この本で改めて理解する「3つのナイチンゲール


1) ナイチンゲールは貴族だった。


有名な話ですが、

・季節に応じて住む家を変える

・パーティー三昧の日々

・年間通しての長期の海外旅行

「どんだけ金持ちなセレブなんですか?」

とツッコミたくなるような貴族ぶりで、

数学と語学の天才ぶりが明らかになります。


それなのに、当時は貧民の仕事であった看護の道に

貴族の身を捨てて、身内からの批判をも超えて、

邁進していこうとする意思の強さは圧巻です。


ここでもキリスト教と看護が一緒に走っています。


2) ナイチンゲールは医療統計家だった。


あまり知られていませんが、疫学の世界では有名な話で

1000人当たりの死亡率や感染症罹患率

初めて計算した人としてナイチンゲールは知られており、

その概念は未だに疫学の主流となっています。


感染症や死因の概念そのものが曖昧だった時代に

「数字」を使って事実を記述して比較していく

Evidence Basedな研究を初めて行ったのは、

かの有名な「クリミア戦争」においてです。


この数字による議論が評価され、

陸軍のアドバイザーとして軍事医療の確立者として

イギリスでは知られていきます。


ナイチンゲール

「数字」というエビデンスを使用して看護を確立したのに、

日本の看護は数字やエビデンスを無視して

「経験や勘」でケアしているので、

日本の看護界がこの本を読んで、ナイチンゲール

「奉仕家」ではなくて「理論家」として

捉え直してくれることを切に願っています。


3) ナイチンゲールはヒステリーだった。


だいぶ厳しく、気性が荒かったことも有名で、

本人はケアがうまいわけではなかったらしいです。


しかし、ここまですさまじいとは、

この本を読んで初めて知りました。


かなりこだわりのある性格で

人の使い方はうまくないし、なんでも文章化するし、

聖人ではない人間的なナイチンゲールが描かれており、

ナイチンゲールが身近な存在になります。


いつから看護は私生活まで聖人であることを

強制するようになったのでしょうか?


日本看護独自の文化ですね。


ナイチンゲールはその生き方から

「看護師は決して聖人ではない」

と伝えてくれているように感じました。


ということで、気楽にマンガとして

ナイチンゲールの一生を読んでみて下さい。


期待以上のおもしろさがあり、

予想以上に勉強になる本です。



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