BIG ISLAND 2
最近、さらにツイテいないことが
連続して起きており、ここは日本人、
ホノルル街中の出雲大社に行って、
お祓いして来ました。
当分は、
おとなしくしていようと思います。
悪い流れが断ち切れるといいな。
ちなみに、教え子たちの合格祈願もしました。
さて、前回からの続きの
「Native Hawaiianと行くBig Islandの旅」です。
1100 Waimeaでハンバーガー
コナ空港から1時間程度走ると、
マウナケア(ハワイで一番高い山)の入り口近くにある
Waimea(ワイメア)に寄って、ブランチです。
典型的なローカルハワイの町並みが素敵です。
とりあえず、ブランチということで、
教授オススメのハワイ島のビーフでできた
ハンバーガーをいただきます。
アメリカの飯には本当に馴染めないけど、
ハンバーガーとピザ「だけ」は、最高にうまいです。
しかし、ハワイは外食が高いです。
こんなハンバーガーセットでも$15=¥1800です。
油に油をかけて、何を目指しているのか、
マジでマジで問い詰めたいです。
不健康になるには、最高なメニューですが。
ハワイというと、
観光ホテルがあるWaikiki Beachを思い浮かべますが、
あれは非常に特殊です。
"Waikiki is NOT Hawaii."
実際のハワイはもっとローカルで、
平和なかんじです。
みんなハッピーな雰囲気でお店もオシャレでした。
この街には、ハワイで一番大きな牧場もあり、
ハワイ的カウボーイがいることで有名で
サンダルに、アロハ・カウボーイシャツで、
馬に乗って、放牧している牛を管理しているみたいです。
何か少し変なかんじですが。
今度は、ゆっくりハワイ島観光したいです。
食後は完全個人プレーで、教授も同乗者も
勝手にいなくなる、いなくなる。
自分は、近くのスーパーで、
山登り用の水と食料を買って、準備完了。
ケータイに「そろそろ出るから車集合ね。」と
電話きて、いざマウナケアへ出発。
ちなみに今回の旅は、
観光の街で、西のコナ(Kailua-Kona)から入り 、
マウナケア(一番高い山)に登り、
ハワイ州で2番目に大きな街、
東北の街ヒロ(Hilo)から帰る計画です。
また車に揺られて1時間半
うねる火山でできた道を爆走して、
やっと入り口に到着です。
アメリカ人の運転の乱暴さに驚愕し、
またハワイ島のデカさにもビビりました。
ハワイ島は移動が大変ですね。
1330 マウナケア・ビジターセンター到着
やっと山の入り口に到着。
車から外に出た瞬間、フラフラと立ちくらみが。
なんと、もう標高2800mにいるのです。
さっきまで海岸線の0mにいたので、
急激に車で登ってきたらしいです。
酸素薄いので、高山病予防のために
このビジターセンターに45分くらい滞在して、
体をゆっくり慣らします。
駐車場の奥に見えるのが、
少し見学させてもらいました。
天文学や海洋科学の研究は、
アメリカで一番らしいです。
また売店とガイドセンターもあり、
自分は散歩がてら、お土産を物色し、
なんせハワイなのに雪降っているので、
教授は道路状況などを確認していました。
マウナケアは、天文台があるくらい
世界でも有数の星空が観察できるのですが、
酸素薄くて、寒くて結構過酷なツアーにも関わらず、
帰りの夕方頃には、日本人ツアー客も多くいました。
確かに、満天の星空見てみたい。
今のところ、沖縄の離島が最高だと思っています。
ちなみに、マウナケア(ハワイ語で白い山)は、
ネイティヴ・ハワイアンの中でも聖地中の聖地です。
歌にもフラにも出てきます。
ぼくたちも、ビジターセンターの裏にある
ハワイアンの祈祷所で、歌を歌って安全祈願しました。
一部の無礼者は、この聖地でスキーをしたりするので、
ハワイ大学のレンジャーがいろいろと取り締まっています。
ビジターセンターからは急な砂利道を四駆で、
30分くらい、結構乱暴に登っていきます。
この山は、4205mが山頂ですから、
車で海岸線から富士山の頂上よりも高い場所まで、
まさかの車で、登っている状態です。
車で雲を超えるという体験。
1500 マウナケア・頂上付近到着
ついに山頂付近に到着です。
なんだかんだ時間かかりますね。
天文台がたくさん見えます。
4200m付近にいるので、車出た瞬間に、
めまいと若干の息苦しさを感じました。
そして、1kmくらい先のところにある山頂に登ります。
ハワイなのに雪山です。気温は5℃で、雪降っています。
長袖、パーカー、タオルを首を顔に包んで出発です。
頂上まで、すごい近い気がするんだけれども、
なんせ酸素が劇ウスなので、足が動かない。
数歩歩いて、止まって息をして、また数歩歩く。
しかも普通の雪山でツルツルです。
ランニングもサーフィンも週2でしているから、
体力に自信はあったけど、これは予想以上にきつかった。
なんだ、この急勾配はー。
ここ、本当にハワイ??
しかし、景色は絶景です。
ドラクエの天空の城は、ここにあると確信しました。
ビジュアル似ているよね。
そんな距離ないのに、なかなか進まず到着しない。
風がすごいし、雪降っているし、完全にハワイではなく、
青森街中の吹雪的なかんじでした。
1530 山頂(4205m)到着
だんだん体が慣れてきたが、みな5分くらいは無言。
お祈りの前に、まずは息を整えよう。
何百年もそのままと言われている山頂の石積みです。
昔の人とか、よく登ったなー。
ネイティヴ・ハワイアンたちは、
人生で一度は、ここに来たいと言います。
ネイティヴ・ハワイアンの教授から許可ももらい、
写真撮影とお祈りをします。
日本人の自分は、手を合わせてお祈り、
アメリカン・インディアンたちは、煙草の葉を撒いて祈り、
ネイティヴ・ハワイアンの教授は、この山の
「マウナケア」というフラを踊って献上していました。
なんとも自由で多様なお祈りです。
ワイキキで見るフラダンスは、ごく一部で、
いろんな種類のフラダンスがあり、
この聖地を歌ったフラもあり、
それを、この場で献上するので最高の儀礼とされています。
実際に、山頂で踊っているところを見たときには鳥肌が立ちました。
スピリチュアルな健康って、こうゆうことなんですね。
フラって、そのためにあったのですね。
環境、文化的儀礼、健康の価値観がつながった瞬間でした。
この山の歴史と神様について現地講義してくれましたが、
酸素薄くて、劇寒で、まったく覚えていません(笑)
教授もハアハア言いながらの説明でしたし。
この聖地中の聖地に、なんと13個もの、
バカでかい天文台が立っているのです。
完全にスピリチュアルな風景台無しですよね。
しかも、上の写真の一番左に小さく見えるのが、
「日本のすばる天文台」です。
しかも、ネイティヴ・ハワイアンとの協定で
これ以上の天文台は作らないと決めたのに、
従来の数倍デカイTMT(Thirty Meter Telescope)を
作ろうと計画しているのです。
しかも、ハワイ大学が日本と共同で。
それでネイティヴ・ハワイアンたちが怒りに怒って、
このTMT計画推進の反対裁判を行なっており、
今回の公聴会で、環境変化がいかに健康に影響を与えるかを
この教授が証言するのが、今回の流れです。
それを見て、何かを感じろ、ユイト、とのことです。
教授が日本人の自分にわかりやすいように
簡単かつ明快に説明してくれました。
「ユイト、日本人は富士山が好きでしょ?」
「そうだよ。なだらかな曲線が綺麗だし、
日本人の精神的な支えだからね。
みんな一生に一度は登りたいと思っているよ。」
遠くからみた曲線がボコって人工物に邪魔されたら?」
「なんだか悲しいし、
そういう人工物を富士山に作るのには強く反対するね。」
「ましてや、そこで水銀とか垂れ流されたら?」
「そいつら、ぼこぼこにぶっ飛ばすね(怒)」
(この天文台で水銀が流出した事件があった。)
「ユイト、状況がわかった?今、そうゆう状況。」
確かに、昔は子供達に天文台がない
綺麗な山頂の景色を見せてあげれたけど、
今はそれができないと悲しんでいる
ハワイアンの高齢者も多いです。
天文台には反対しないけど、
ここでなくていいんじゃない?というのが世間の意見です。
また一番大事なのは、病院で働いていると、
「健康 = 医療」
と思いこんでしまうけれど、
この20年で結果がでたのは、病院での医療は、
あまり健康にインパクトがなかった事実でしょう。
病院外の医療や、予防的ケア、 社会的因子の方が
もしかしたら、病院の医療以上に
健康にインパクトがあるかもしれません。
"Health in NOT Health Care"
僕がこの旅に参加したもの、そのためだし、
新たなイノベーションが待たれるところです。
ICUでARDSの患者さんに、
悩みに悩んでケア戦略を考えるのも、
聖地を守る裁判に参加して応援するのも
健康という軸から見れば、本質は同じことなのです。
聖地に大きな天文台ができれば、
身体的・精神的・社会的な健康に
マイナスなインパクトを与えるでしょう。
ということで、もうひとつの聖地も巡り、
なんとか無事に、マウナケア登山が終了。
山を降りて、
また1時間半くらいドライブして、
今夜泊まるヒロの街に到着です。
1830 Hilo到着
夜ご飯は案の上、ピザハット(笑)
教授は電話で、
オススメ全部2枚づつ全部頂戴とオーダーし、
店員はマジで??とビビってました。
全身のタツゥー、疫学方法論、
ネイティヴ・ハワイアンのアイデンティティと
本当にパワフルな女性研究者です。
個人的には1日1回は米食べないと
体調が悪くなる気がしますが。
え、ビールもアイスも付いてくるって?
アメリカに来て思うのは、
人間って相当不健康なもの食べても、
なかなか死なないんだなってことです。
そのまま、教授の親戚のおばさん宅にお泊まりです。
音楽部屋にマットレスを敷いてもらい寝ます。
何、このレゲエの部屋は。最高じゃないですかー。
その親戚が、糖尿病患者の教育指導を担当している
看護師だったので、同業者どうして盛り上がり、
その旦那さんとはレゲエ話で盛り上がりました。
アイリーかよー。
ハワイ島は電気もないところが多く、
この家も水道があまり来ないので、
雨水でシャワーなど管理しているとのこと。
ラスタ的な生活、最高です。
自然に感謝ですね。
2100 就寝
明日は5時に起こされるらしいので、
早めに就寝。一瞬で寝ました。
仕事と生活が、許すなら髪型ドレッドにして、
ラスタマンになりたいですね。山籠りして。
ということで、やっと1日目終了。
事故に始まり、レゲエに終わるという長い1日でした。
次回に続く。