NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

フィリピン5

最後に番外編として、

「海外出張中の休日」

について書いてみます。


破天荒な休日の過ごし方という

まったく参考にならない話です(笑)


1) 洋書で読書


現地での生活では、

飛行機で6時間、手続きで3時間かかったり、

休日は何もやることがなかったり、

どうしようもない時間がたくさんあるので

「つねに本とペンを持ち歩くこと」

が一番大切であるとインターンに伝えています。


発展途上国においては手続きなどで

3時間以上もソファーで待つことは普通であり、

その時間はゆっくりと読書したり、

本のスキマのスペースに

自分のアイデアや現地で感じたことを書いたりして、

時間を有意義に使っていく必要があります。


文化人類学の基本は

「比較」と「記述」です。


とりあえず、アイデアや状況をひたすら

メモや写真、ビデオを使いながら記録して

フィールドノートというかたちで、

研究の材料をストックしていきます。


あえて洋書にしているのは

日本語だとすぐに読み終わってしまい

洋書だと1冊で1週間くらい持つので、

英語の勉強にもなるし、

ベストな選択だと思っています。


今回はGoogleの元CEOであるEric Schmidt が書いた

今後のネット発展によって

世界がどう変わるかを書いた

「The New Digital Age」

を熟読していました。


健康に関する言及やネットの暗い面まで

書いており、専門的でしたが良書でした。


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洋書は日本で買うとやや高いので、

トランジット(乗り換え)の空港で

山積みになっている新刊から

自分の興味にあったものを数冊買います。


また滞在国の本屋では

その国のおもしろい本がないか探したり、

看護の本をチェックしたりします。


フィリピンでは古本屋が繁盛しており、

特にアメリカで働いている

フィリピン人ナースから送られたと思われる

アメリカのベストセラー看護書が

たくさんあったのが印象的でした。


英語がネイティブなフィリピン人は

世界で通用する英語という強みを持っていて

かなりうらやましいです。


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英語に関しては、海外で仕事する上で、

Listening, Speaking, Reading, Writingの4つを

普通に使いこなせないと仕事になりません。


「どうしたら英語ができるようになりますか?」

と、よく聞かれますが、


英語なんて努力すれば

バカだってできるようになります!!


ぼくもバカですが、人の3倍以上は努力して、

いろいろな能力を身につけて来ました。


自分自身は天性の才能とは無縁なので

不断の「努力」のみによって仕事しています。


今でも、毎日英語の論文を複数読み

メールや書類も英語で書き、

SKYPEで仕事の打ち合わせはもちろん英語で、

移動やランニング中には

英語の医学論文PODCASTを聞いて

努力を継続しています。


国際医療の現場では

スゴイ英語ができる必要はありませんが、

相手の懐に入るスキルや

毅然と交渉して契約をまとめる能力など

コミュニケーション能力も大切になってきます。


今回も休日には

フィリピン人英語講師とマンツーマンで

1日6時間みっちり(吐きそうなくらい)

英語の発音指導をしてもらっていました。


自分自身、まだまだ日々努力です。


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そして、一刻も早く

日本の看護師も英語を必死で勉強して

現場で英語の論文や洋書を使って

ケアを議論してほしいなと思っています。


バイカタールなどの中東のICUでは

YUITO主体で、医師や看護師、栄養士やMEなども含めた

すべて英語のカンファレンスを、ほぼ毎朝開いています。


中堅から新人看護師に、自分の受け持ち患者の状況を

(本人の発言や検査データ、ペインスケール、家族認識など)

包括的にスライドで整理した後に、

本日のケアプランを明確に提示する

5分間のプレゼンを、教育の一環として行っています。


ただなんとなく看護するのではなく、

しっかりと戦略をもって看護する思考を養い、

ついでに英語の勉強にもなるロジックです。


看護師の意見に応じて、その場で医師が指示をくれたり、

MEのミニレクチャーがいきなり始まったり、

チーム医療の原点となるカンファレンスが

看護師のリーダーシップのもと行われています。


かれらはアラビア語がメインですが、

朝4時すぎから病院に来て、泣きながらスライドを作り

英語をがんばって確認して、しっかり努力しています。


たまに自分が気になる症例やEVIDENCEがあれば、

自分自身でプレゼンして議論を促します。


なので、日本も早く同じような状況に

なってほしいと考えているのです。


まずは休日には「英語」からです。


医療英語トレーニングみたいな

プログラムでも作りますか。


どんなプログラムが欲しいか

意見お待ちしております。


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2) 自然を満喫


休みの日に何をしているかというと

正直に言えば、自然を満喫することしか

やることがないのです(笑)


土日は本当にやることないので

「飯おごるから山案内してよ」

と勝手に現地人案内でトレッキングを組んだり、

海があれば、

「お願い、安くしてよー。」

とむちゃくちゃな値段交渉して、

適当にダイビングしています。


海も山もあるフィリピンは

自然が本当によかったです!


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そんなに本気ではなく、気楽な遊びなのですが、

その道の専門家に話すと

「そんなとこに行ったのかよ」と

実は世界的な秘境だったり、

実は世界的なダイビングスポットだったり

ということが多々あります。


フィリピンではジンベイザメに会ったり、

マレーシアではオラウータンに会ったり、

タンザニアではライオン見たり、

ウガンダではゴリラ見たり、

個人的には動物を追いかけるのが大好きです(笑)


ただの時間つぶしですが、

やっぱり自然が一番リラックスになります。


自然や現地人との会話など

どこでも自分から楽しみを見つけて

どこでも楽しく自然体で

仕事できるスキルも海外で仕事する上で不可欠です。


帰国後は日本で猛烈に働いていますが、

日本にいる方が忙しくて、

日本の自然や会話をあまり楽しめていない気がしますが。


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3) 食べて飲む


村での住民と床に座って

手で現地飯を食べるのも最高に楽しいです。


どこでも現地人と化せるのが、

自分の「最大の強み」となり、また安全対策です。


ただ、そこはやっぱり日本人=先進国人、

たまにはジャンクフードやキレイなご飯が

食べたくなるわけです(笑)


どんな最貧国でも植民地時代があった国には、

都市部には必ず「外人住居区」があり、

そこには日本並みのスーパーやイタリアンレストラン!

高級ホテルや映画館など、小さな先進国地域があります。


長い間、田舎で調査していると

都市部に帰って来た時に

マックとかスタバとかへ足が勝手に進んで行きます!


本当に不思議と

足が勝手に吸い込まれていくんです(笑)


まったく個人的に

「ビックマック世界食べ比べ選手権」

を常時開催しております(笑)


ちなみに

フィリピンはまあまあでしたね。


マックにしてもコーラにしても

各国けっこう味が違うんです。


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都会で過ごす週末は

現地飯の10倍の値段をするレストランで

中華料理やイタリアンなどのディナーを食べます。


大使館職員や商社の人、JICAなどの

日本人ネットワークでご飯に行くことが多いです。

日本語が話せることがマジで幸せに感じます。


値段など見ずに

ひたすら食べたいものを食べたいだけ

注文して幸せにひたります。


やっぱりリゾートはこうでなくっちゃ!

と思いつつ、たらふく食っても2000円いきません。


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また同時開催している

「世界の地ビール飲み比べ選手権」

においてフィリピンはかなり好成績でした。


やっぱり冷えているビールでしょ(笑)


どこ行っても冷えている中ジョッキが出てくる

日本のクオリティーは世界で一番です!


都会っていいなー!!

コーラが冷えている(笑)


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あとは現地人マーケットに言って、

現地人もひるむくらい値段交渉して、

「この日本人は危ない」

と言われても気にせずに

「もっとエビを入れろ!」

「おまけで魚の切れ身もつけろ!」

と言いまくっています(笑)


韓国人インターンがマジでドン引きして

「たった100円だろ。払ってやりなよ。」

と生意気なことを言っていました(笑)


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「おれはコミュニケーションを楽しんでいるだけだ!」

と言い放って、伊勢エビ3びき500円でお買い上げ(笑)


バイバル能力というか

ただのバカというか

どこでも楽しく生きていける今日この頃です。


こんな極上激安シーフードは、

マジで海外最高!!と思う瞬間です。


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フィリピンでは「ハロハロ」が一番の劇ウマでした。

「ハロハロ」ってハワイのイメージでしたが。


ココナッツを切って、中にドライフルーツを入れて、

そのまま冷凍してシャーベットにするという

豪快なデザートで甘過ぎず、南国チックで良かったです。


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マニラとかセブでは、ひたすら酒を飲んだ後に

「夜の街=クラブ」へ遊びに出ます。


自分の悪いクセで、楽しくなると

ひたすらテキーラショットを注文してしまい、

今回も「どの国の人間が一番テキーラ飲めるか大会」

を勝手に開催して、ボトルを買いまくり

フィリピン人、韓国人、台湾人、アメリカ人を下し

日本人が堂々のChampionとなりました!(笑)

(他の日本人もけっこうタフでした!)


フィリピン大学の人や韓国人インターンと乾杯しまくり、

なぞの韓国人ダンスを見て笑い、

あまりに楽しく飲みまくり踊りまくるので、

次の日にあだなが" Party GOD"になりました(笑)


海外ではクラブやパーティー好きを

" Party animal "と呼ぶのですが、

それを大幅に超えたらしく

" Party GOD = YUITO "

とパーティーの神様になってしまいました。


以後、気をつけます。


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4) ホテル


田舎では民家みたいなホテル?

に泊まることが多いですが、

もちろん都市部ではリゾートホテルに泊まり、

つかの間のバカンスを楽しみます。


ホットシャワーっていいな!

ゴキブリがいない部屋っていいな!

と毎回都市部のホテルの質の高さに感動してしまいます。

(自分のレベルがかなり低いですが。)


やっぱり自分たちは、先進国の人ですね。


海外旅行で行くとマジで高いリゾートホテルでも

旅行ではない、現地に住んでいる人のための料金があり、

( Residency 料金と言います)

研究ビザは現地在住許可も下りることが多く、

その料金制度を使って、

高級ホテルに半額以下で泊まれることが多いです。


今回も観光地のセブ島で、

1泊2万くらいのホテルに

たった1泊7000円くらいで泊まれました。


休日は、ホテル内のプールやビーチで

右手に洋書と左手にビールで決まりです!!


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夜もプールサイドのレストランでバーベキューして、

その後はプールサイドのバーで飲みながらプールで泳ぐ

という、最高のリゾートステイとなりました。


静かだし、星がきれいだし、

最高のリラックスで、仕事への意欲も自然と沸いてきます。


こうやって、

海外どこでも仕事できる「日本の看護師」って

本当にスゴイと思うし、使い方しだいで、

本当に人生が豊かになります。


みなさんも働きすぎて、

大切なもの見失っていないですか?


ちょっと休みましょうよ。

急ぐ必要はまったくないのですから。


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だけど、忘れてはいけないのは

発展途上国はやっぱり危険がいっぱいということです。


フィリピンでも外国人への強盗殺人が多く、

ちょうどセブで調査をしている時に、

セブの街の真ん中で、昼間に韓国人が銃殺されていました。


街の雰囲気が悪化すると早急に避難する必要があるので、

正確な情報を自分なりに早めに集めて、

安全対策を考えるように訓練されています。


街の雰囲気が悪いのかなと思って、

現地コーディネーターと一緒に殺害現場に急行して、

現地人に話を聞くと、

この韓国人は利益をセブに落とさずに

すべて自分のものとして、また薬物売買にも手を出して、

「現地ルールの超えてはいけない一線を越えてしまった」ので

おそらく現地マフィアの制裁にあったのだ

という情報を複数の情報源から得ました。


だいたい警察とマフィアはつながっているので、

ちゃんと捜査して犯人をつかまえることは稀です。


街の雰囲気もいたって穏やかなので、

普通に研究を続けるという決定をしました。


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セブは昔に日本人がリゾート開発したのですが、

その後にグアムやハワイに開発拠点がうつり、

韓国に資本を売却して、今は韓国資本が多く、

韓国人観光客が半端なく多いのが印象的でした。


きっと日本人がハワイに行く感覚で

韓国人はセブにリゾートしに行くのでしょう。


韓国自体がまだ賄賂社会なので、

ビジネスでもバンバンお金をばらまくし、

(確かにバラまき方が要点をついている!)

短期的に利益を回収しにかかるので、

現地人の雇用や待遇が最悪で

利益を根こそぎ韓国に還元して、

トラブルになるケースが多いです。


今回も自業自得なケースでした。

やっぱり現地とうまくやらないと普通に殺されます。


いつも韓国ビジネスを反面教師として、

現地の人と長期的なWIN=WINの成功を考えて、

クリーンなビジネスを、自分は心がけています。


フィリピン人も韓国と日本はそこが違う!

といってくれて日本人をこころから

信頼してくれるのは、本当にうれしいことです。


リスクマネジメントがあるからこそ、

休日も最大限に楽しむことができます。


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5) 買い物


あとは休日に大きなスーパーに行って、

自分も買い物しつつ、ビジネスの資料集めとして、

現地商品価格や購買層を見に行くことが多いです。


世界どこへ行っても

大きなスーパーマーケットに中間層が通うようになっており、

経済成長をかいま見ることができます。


スーパーマーケット、マジできれいですよね。

発展途上国にいることを忘れてしまいます。


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韓国人インターンも2週間の間でしたが、

楽しんでくれて、かなり頼もしくなってくれたので

自分としても大変だったけど、成長が見れたのが良かったです。


まだまだ自分も余裕がないですが、

もっと多くインターンをとれるといいなと思っています。


ちなみに今回、はじめて

インターンである韓国人男性と一緒に生活をしたわけですが、

こちらがカルチャーショックを食らいまくりました。


自分は「ひげそりと石けん」で生きているので、

シャワーも2分で、化粧品なんて全くわかりませんが、

韓国人男性の美容に対する意識が半端ない!!


シャワー20分くらい入って、

香りのよい韓国から持参のボディーソープを使っているし、

化粧水?乳液?数々の化粧品が出てくる出てくる。


外に出るときも日焼け止め、スゲー塗るし、

やたら良い香りするし、肌白くてつるつるだし、

軍隊終了しているので、筋トレしてムキムキだし、

K-POPアイドルを思い出しました(笑)


韓国人男性はみんなそうしているとのことで、

日本のヘアーワックスが一推しなんだと

スーパーで力説していました。


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ということで最後に

適当な海外研究ライフを書いてみました。


どこでも楽しく仕事して、いろいろと勉強しています。


一人でも多くの人に

国際保健や国際看護に興味を持ってもらい、

世界的に貢献できる日本人看護師が

たくさん出てくれることを切に願い、

自分も積極的に後輩を育てていきたいと考えています。


努力すれば、必ず夢は叶います!!


海外でこんな夕日を一緒に見ながら、

世界中の「いのち」を汗をかいて救いながら、

まったり次世代の看護や医療について語りませんか?


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まずは英語を勉強したり、海外旅行に行って、

国際のキッカケを見つけてくれると幸いです。


やっぱり地球に住んでいるからには、

どこでも働ける看護師になったからには

いろいろなところに行って、働いてみたくないですか?


いろいろと新しい刺激をみなさんに与えて、

みなさんの視点を広げて行けたら本望です。


フィリピン編の長い文章、

お読みいただき、ありがとうございました。


また意見を頂いて

このブログに反映させていければと思っています。


CHALLENGE!!

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