NEW NURSING

ハワイの疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

Leadership

あまり知られていませんが、

日本の看護界からも

様々なリーダーシップを発揮している人

が少しづつ出てきています。


日本で専門看護師を創設し、

日本における精神看護と災害看護を確立して、

国際看護師協会の会長を勤めた

南裕子先生は世界的に著名ですね。


おかげで海外に行くと

Japan = Disaster Nursing と言われます。

最近は Fukushima ばかりですが。


若手では、

ワンコイン検診にて

社会起業家と知られている

ケアプロ川添高志CEOが

社会全体を改革していますね。


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おそらく「看護の視点」が

社会と地域を基盤としているので、

看護におけるリーダーシップはそのまま

社会全体におけるリーダーシップに

つながりやすいのだと思います。


これからの高齢者化社会や

生活習慣病の激増を解決できるのも

「看護の思考」であり、

看護師が看護から

コミュニティー全体をデザインし、

社会的なリーダーシップを

担っていくこととなるでしょう。


その中で、YUITOが個人的に考える

看護におけるLEADERSHIPを記述してみます。


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1) VISIONARY


何よりもまず、

「将来のビジョンを明確に示すこと」

ができ、暗いこの時代に

「光」

となることができる能力です。


これは、

来たるべき未来に対して

「ある仮説」を立てることであり、

それをワクワクする

人々を鼓舞できる形で共通のビジョンとして

提示できる能力だと考えています。


特に今の看護界はこれが欠けており、

看護協会を含め誰も

このビジョンを示していません。


未来の見えない暗い中を

毎日毎日一生懸命ケアしても

疲れがたまるだけで

いずれバーンアウトしています。


ワクワクする未来の光が見えるから

なんとか顔をあげて、看護師は

今日もがんばってケアできるのです。


様々な人が

それぞれのビジョンを持ち寄って

明るい未来を楽しく熱く議論するのが

一番のVISIONARYになると信じています。


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2) COMMUNICATION


看護における一番の失敗は

「看護」にこだわってしまっていることです。


「医師とは違う。」

「それは看護ではない。」

やたらと看護にこだわりすぎて

他の領域の人とうまくコミュニケーションが

とれなくなってしまっています。


特にビジネスや医師とは

本来ならば強いシナジー

生み出す必要があるのに、

相手に対して

「看護とは何か。」

をわかりやすい言葉で言語化して

伝えることができていません。


これからの看護のリーダーは

他の領域の人や市民に対して

(もちろ同業者に対しても)

わかりやすい言葉と説明で

「看護」

をCOMMUNICATIONしていく

必要があります。


世界の流れは速く、

他の領域の人が看護を知り、

ともに発展していかないと

看護だけ置いていかれてしまいます。


これからの看護は

看護師以外の人とのコラボレーションが

創造していくでしょう。


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3) GLOBAL


看護もグローバル化がすすみ、

アジアでも看護師の質が問題となり、

アフリカでも新しい看護の概念を

バンバン出して来ています。


もはやグローバル化からは

絶対に絶対に逃れられません。


日本の看護界は、

もちろん出遅れています。


外人たちはアクティブで

「おれはマレーシア人看護師だ。

 お前のことは聞いた。

 議論したいから自費で来てくれ。

 金はない。楽しみにしてる。」

という謎のスーパーすごいメールが

突然来たりします。

(昔は自分が逆のことをしてましたが。)


「日本の看護も良いもの」を、

それをGLOBALな形にカスタムして

世界市場にプレゼンできる人材が

早急に必要となっています。


日本は健康課題が多い国ですが、

逆に考えれば、

イノベーションのチャンスがたくさんあり、

日本での解決策はそのまま

世界での解決策となるのです。


今の日本の看護には

世界で戦えるリーダーシップが必要なのです。


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以上が勝手に考察した3点になります。


次世代の看護のLEADERSHIPを担うのは、

今この記述を読んでいる「あなた自身」です。


リーダシップとは

「人」のことを指すのではなく、

自分における「覚悟」と

身につけられる「能力」から

誰にでも生まれてくるものなのです。


自分自身のなかにあるもので、

自分自身を律していくものが

まさにリーダーシップなのです。


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あなたは

・来るべき未来を考え

・多くの人と看護を話し

・世界的な視野で社会を考えたときに

もう立派な看護界のリーダー、

社会的なリーダーとなっているのです。


ぜひあなたのリーダーシップによって

日本を、世界を、看護で変えてみて下さい。


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もちろんYUITOも自由すぎですが

ゆっくりとこっそりと変えて行きます!


LEADERSHIP

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