NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

麻酔看護師2

最近問い合わせが多いので、

「麻酔看護師」について記述します。


日本でも聖路加国際病院で、

聖路加看護大学大学院を修了した周麻酔期看護師が

活躍し始めました。


聖路加国際病院の麻酔科のHPです。

麻酔科 - 受診案内 - 聖路加国際病院


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まず世界的にみて、

「麻酔をかけるのは、上級実践看護師の役割です。」


もちろん、先進国では

「麻酔科医と麻酔看護師がチームを組んで」

簡単な手術から大きな臓器移植まで

安全で快適な医療を提供していきます。


アメリカでは、

看護師としてERもしくはICUで勤務した後に

大学院に入り3年間の麻酔看護師のコースを終了すると

麻酔看護師(CRNA)となれます。


CRNA = Certified Registered Nurse Anesthetists は、

CNSやNPと同じならびですが、

2年間ではなく3年間のコースで

給料は看護師の中では、教授などの研究職についで高く

約1200万円くらい(最近はドル安で1000万円くらい)

と言われています。


ちなみにアメリカでは

年間2000万円以上稼ぐCNSもいます。


今後は大学院の質向上があり、

CRNAは4年課程で博士課程になるそうです。


日本人でもアメリカで麻酔看護師として働いたり、

現在コースに通っている人も多いです。


アメリカ麻酔看護師協会のHPです。

Become a CRNA


アメリカでの麻酔看護師の役割が記述されているブログです。

http://www.teamiryou.com/


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北欧では、

麻酔看護師は1年程度の追加教育が必要で、

(日本と基礎教育が違うので、実際は大学院と同じでしょう。)

・合併症がある

・高度な麻酔管理が必要となる

などの場合は「麻酔科医」が担当し、

・予定手術

・合併症が少ない

などの場合には「麻酔看護師」が担当すると

知り合いのノルウェー麻酔看護師は言っていました。


実際には、チームで麻酔をかけるので、

麻酔看護師が麻酔をかけて、

麻酔科医がボスとして手術場をラウンドして、

コンサルや確認をしていくカンジだそうです。


実力も相当鍛えられており、

小児麻酔も非常にうまかったです。


看護師が麻酔をかける根底には

・麻酔科医不足

・医師と看護師の医療技術がクロスすることを許容する文化

・看護の概念とのフィット

の3つの因子があります。


麻酔科医は世界的にも不足しているので、

医療資源の有効活用からも

麻酔科医を重症例に集中させ、

麻酔看護師が軽症をフォローするという

人材戦略がとられています。


また、日本と違って

挿管や縫合などは、医師でも看護師でも

必要であれば行っていい処置であると

考える文化があるので、

麻酔も同じ文脈で看護師にも開放されています。


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さらに「看護の概念とのフィット」としては

・全身状態がみれる

ペインコントロールに重要性を置いている

・術後の管理ができる

の3点の要素があり、

アフリカであったベルギーの小児外科のチームも

小児外科医と麻酔看護師の組み合わせで来ており、

術後は麻酔看護師が全身管理していました。


手術中も麻酔で全身管理しているので、

術後の全身管理も展開しやすいと言っていました。


OPE室から出てきて、

そのままICUで受け持ちになるカンジで、

非常に合理的でclearな医療ですね。


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YUITOの専門である中東とアフリカでは、

麻酔科医は本当に少なく、

ほぼすべて麻酔看護師が麻酔を担当しています。


中東やアフリカでは半年程度の研修で

麻酔看護師になることができ、

給料もあがるので、

みなキャリアアップとして目指します。


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特にアフリカの麻酔看護師は、

モノはない中で、

修羅場もくぐっているし、

症例も多いし、

マジでマジで技術はうまいです!


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アメリカから来た脳外科医も

「ほんとアフリカの麻酔看護師は

 無口で管理がうまいな。」

と褒めたたたえていました。


アジアでも様々な国で、

「麻酔看護師」が活躍しており、

日本からボランティアでアジアに

OPEに行った外科医も

「日本の麻酔科医とまったく遜色ないよ。」

と絶賛していました。


「誰がやるのではなく、何をやるか」

に焦点をあてて、日本でも麻酔看護師が

早く定着してくれるといいですね。


特定看護師も含めて、

早く法律も変わるといいですが。


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現在の日本では、麻酔看護師の要請課程は

聖路加看護大学大学院しかなく、

「周麻酔期看護学」となっています。


聖路加看護大学大学院のHPです。

no title


一刻も早く日本の看護が

Global standard に追いつく事を

心待ちにしています。


THE NURSE ANESTHETISTS CAN CHAGE THE JAPANESE NURSING!

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