NEW NURSING

ハワイの疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

災害医療・災害看護とは?

今、東北地方太平洋沖地震で、
日本全土が災害に包まれている。


そして、今こそ「災害医療」「災害看護」が
展開されなければならない。


災害医療の心得を端的に示している言葉を
引用しながら、要点を記述したい。


ドラマ救命病棟24時のシリーズ3で、
江口洋介が演じる新道一生医師は
東京大震災(ドラマの設定)で
災害医療について、こう語っている。


「今は、災害なんだ。考え方を変えて下さい。」


そう、もはや今は非日常なのだ。
水、食料、電力、薬・・・
限られた資源の中で
優先順位をつけて
医療を展開しなければならない。


今までの医療や病院の常識を捨てて、
頭を最大限にフル回転させて、
まったく新しい考え方で
医療を行わなければ、
患者が犠牲になってしまう。


「限られた時間の中で、多くの人を救うんだ。」


トリアージは基本として、
住民にもトリアージの理解を促すとともに
動ける人には医療への参加(ボランティアとして)
を呼びかけなくてはならない。


医療を提供するだけでなく、
コミュニティーと協働することこそが、
まさに災害医療なのである。


「災害は医療者にも等しく降りかかってくる。」


医療者もまた被災者であることを忘れてはならない。
自分の身体的・精神的ストレスを
しっかりマネジメントして、
自分の家族の安否を確認し、
落ち着いた状態で医療を行い。


そして、
決して、倒れてはいけない。


あなたが倒れたら、
家族や患者を支える人が
いなくなってしまうのだから。


今後1週間
震災地の医療機関は戦場と化すだろう。


常に冷静に医療を行う必要がある。


どんなときも先が見えなくても
あきらめてはいけない。


希望は必ず見えるときが来ます。


今、現場でがんばっている医療者のみなさん、
志をともにして応援しています。


YUITOも国際保健の紛争地での経験から
「災害医療」と「災害看護」に対する知識をshareして、
みなさんを全力でサポートしたいと思います。


いまこそ、全日本で「災害医療」を提供しなければ!
ネットの力を借りて、知識を共有しましょう。