NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

ナイチンゲールと看護理論

看護の定義とはいったい何でしょうか?


ナイチンゲールによると
「看護とは、生命力の消耗を最小限にするよう、
 すべてを整えることである。」
と定義されています。


YUITO は学生時代にこの定義に不満を感じ、
ナイチンゲールの書籍をほとんど読破しました。


まずは「看護覚え書き」ですが、
アメリカの看護学の中では、ナイチンゲールは、
「看護理論ではなく、看護哲学 ( philosophy )」
分類されています。


その理由として、


1 ) ナイチンゲールの看護に対する功績
ナイチンゲールの残した記録、思想は現代看護の基盤であり、
 もはや理論ではなく、思想であり、哲学そのものである。


2 ) 看護理論として実証されていない
・哲学であるが、理論としては実証( operational system proof )
 されておらずに、根拠としてはエッセイ程度になってしまう。


※ 比較として Jean waston のケアリングは内面の相互作用に
 焦点を当てていて難解ですが、しっかりと測定できる次元まで
 具体化して実証して、理論を証明しています。


※つまり、理論の概念の関係性 ( theoretical framework ) を
 実際に測定して証明できるまでの
 具体的なシステム ( operational system )
 まで落として、実証したのが理論であり、
 証明されたことが根拠となる。


「看護覚え書き」


これは、みなさん学生時代に読まされたことでしょう。
けど、これは看護師にではなく、
すべての女性を対象としたものであり、
根拠としてはエッセイなので、
(婦人の経験談の本)
理論を学ぶというより、
その看護の視点と思考を身につけるために読むべき本です。


書いてあることが、すべて正しいわけではないです。
だから、これを読んで、おかしいなと思っても
それは非常に自然な感覚なのです。


それより、看護は「健康と人間と環境」に焦点をあて、
病気から精神的なもの、食事や音にまで
ケアの意識を延長するという
看護の視点と思考を抽出できればよいのです。


これがYUITOの原点です。
いつ読んでも神聖な気持ちになります。


看護覚え書―看護であること・看護でないこと

看護覚え書―看護であること・看護でないこと


個人的には公衆衛生看護師にまで早い時期に言及している
こちらの本でナイチンゲールのすごさを知りました。


熟読必須です。


看護小論集―健康とは病気とは看護とは

看護小論集―健康とは病気とは看護とは


これを読むとさらにナイチンゲールが理解できます。
マニアなので、学生時代に授業さぼって読破しました。
ナイチンゲールの生涯を知らずに、「看護覚え書き」は語れません。


フロレンス・ナイチンゲールの生涯

フロレンス・ナイチンゲールの生涯



看護が漠然と存在していた時代に
看護を言語化して体系化し、
疫学をつかって論じたナイチンゲール
看護界のみならず
医療界に大きな影響を与えた人物でした。


ただ、冒頭のナイチンゲールの看護の定義は
本質であるが、古いものでもあるので、
今の時代に即した「あたらな看護の定義」が
不可欠かつ社会から求められているのである。


さて、次世代の看護をどうやって定義しましょうか?
一緒に考えていきましょう!!


ちなみに、原著も読むともうマニア仲間入りです。


原文看護覚え書 (原文看護学選集)

原文看護覚え書 (原文看護学選集)