NEW NURSING

ハワイの疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

NURSING RESEARCH 9TH ( POLIT & BECK )

ついに、ついに届きました!


かの有名な看護研究の本
POLIT & BECK
NURSING RESEARCH 9TH です!


3年ぶりくらいの改訂ということで、
看護研究の流行もわかります。


右が旧版の8THで、左が新版の9THです。


今だと円高で8500円くらいで買えます。


看護研究といったら、まずこれですね!


Nursing Research, North American Edition: Generating and Assessing Evidence for Nursing Practice (Nursing Research (Polit))

Nursing Research, North American Edition: Generating and Assessing Evidence for Nursing Practice (Nursing Research (Polit))


これを読めば、看護研究がわかります。
中東、アフリカどこでも、
いつもこいつと一緒に回っています。


まだ軽くしか見てないですが、
改訂版の特徴をいくつか提示します。


1 ) MIX - METHODS
・量的研究の解説、その後に質的研究の解説は従来通りで、
 そして最後に MIX - METHODS の解説が加わりました。


・個人的には、MIX - METHODS の研究者を
 目指しているので、マジで感動です。


・内容は簡単な概要になりますが、
 どのように統合していくのか、
 お手本の論文はどれかが、
 ポイントを押さえて理解できます。


・今後の主流となる研究方法ですね。


2 ) Sampling qualitative study
・こちらもついに、質的研究のサンプリングに関する
 詳しい内容が一つの章になりました。


・質はサンプルサイズに依存しないと言っても、
 実際に研究を行う際には気になる問題であり、
 その議論を詳しく、実用的に取り上げています。


・特に、Sample size in qualitative study という
 名前で議論されており、非常に興味深いです。


・数には依存しないはずの質的研究において、
 数の議論をしているのが個人的に感動です。


RESPECT NURSING RESEARCH 9TH !


3 ) Qualitative study
・従来の質的研究デザイン(前のブログ参照)に加え、
 HISTORICAL STUDY が明確にひとつの研究方法として、
 GTAやエスノと同じ並びで、議論されています。


・日本でも、アメリカでも歴史的な研究、
 つまり看護は何をしてきて、どこへ向かうのか、
 今一番HOTな研究デザインですね。


・質的研究の妥当性は
 trustworthiness & integrity と
 integity ( 整合性や統合性、隠れた意味で「気品」 )
 を使用しているのも新しい流れですね。


4 ) その他
・前版からあまり変わりありませんが、
 translational research が今日本でHOTなので、
 読むとまた新しい発見があります。


前版と比べて議論するのは、
もはやマニアな領域ですが、
今回も確実に買いなバージョンです。


全国の看護大学院生のみなさん、
これを常に持ち歩いて、
机の横において学ぶことが、
看護研究マスターへの一番の近道ですよ!


マジで当分は睡眠不足で熟読します。
マジでCRAZYな本です。