NEW NURSING

ハワイの疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

認定看護師

では一方、日本はどうでしょうか?


実は、これから看護師の格差が出現してきます。
今は、「格差初期段階」ということになります。


簡単に言えば、キャリアアップすると、
「日勤だけなのに、給料は変わらず。自由に仕事ができる。」
つまり、軽労働、高賃金になっていきます。


逆に、キャリアアップしないと、
「夜勤ばかりだし、いつも重労働で休みもない。」
つまり、重労働、低賃金の状態がひたすら続くのです。


たった、半年、または2年勉強するだけで、
仕事の質や役職、人生までも変わってくる訳です。


看護師は非常に大変なので、「人生の戦略」をもって、
しっかりキャリアアップする必要があります。


そのキャリアアッププランは、主に3つです。
1 ) 臨床に特化していく = 認定看護師、専門看護師
2 ) 管理に特化していく = 認定管理、師長、部長
3 ) 研究に特化していく = 修士課程、博士課程


自分の特性とマーケットを読んで、
どれを狙っていくのか決定できると良いですね。


今日は、その中で「認定看護師」を紹介します。


世間的にも知られるようになり、
臨床経験5年(そのうち、専門領域で3年)あり、
看護協会等の研修施設で日中の6ヶ月研修を受けると、
晴れて「認定看護師」となれるわけです。
認定試験もあり、更新も必要です。


認定看護師は、
Evidence等の研究的なことはマダマダですが、
臨床判断と手技は、マジで鳥肌ものです。


主に、認定看護師の教育は、
一般看護は看護協会
お探しのページが見つかりません | 日本看護協会
精神看護は精神科看護技術協会
社団法人 日本精神科看護技術協会 JPNA Japanese Psychiatric Nurses Association
が行っています。


2011年2月22日現在、
一般看護 = 21領域 = 7363名
精神看護 = 10領域 = 353名
の合計31領域あるみたいです。


知らぬ間に増えている!
こんなに人数が多いなんて!


では、紹介というか、羅列します。


「一般看護」
(分類は個人的なものです。人数は2010年7月現在。)


急性期領域


1 ) 救急看護 (507人)
・定番ですね。最近は救急外来でのトリアージが話題です。
2 ) 集中ケア (1391人)
・これぞアートです。ICUのEvidenceを広めてほしいです。
3 ) 小児救急看護 (111人)
・小児の救急は難しいので、1人でもいると助かりますね。
4 ) 新生児集中ケア (193人)
・日本のNICUは世界一です。看護の力が偉大な領域です。
5 ) 手術看護 (179人)
・麻酔も含めた全身管理までできるといいですね。


慢性期領域


6 ) 糖尿病看護 (248人)
・これから一番伸びる領域です。
7 ) 透析看護 (115人)
・透析では看護師の指導で患者の死亡率が左右されます。
8 ) 訪問看護 (198人)
・20年後には最も大きな領域になるでしょう。
9 ) 摂食・嚥下障害看護 (233人)
・まさに食べることは生きること。打倒、誤嚥性肺炎。
10 ) 脳卒中リハビリテーション看護 (79人)
・前にも書きましたが、看護が脳を機能回復させます。
11 ) 認知症看護 (122人)
・本当にアートの領域ですね。対応がうますぎる。
12 ) 慢性呼吸器疾患看護
・やっと呼吸器に認定ができましたね。
13 ) 慢性心不全看護
・アメリカでは受け持ち看護師によって、再入院率が変わります。


がん領域


14 ) 緩和ケア (919人)
・これからの多死亡社会で、主流となる領域ですね。
15 ) がん化学療法看護 (627人)
・本当に副作用で悩んでる人が多いので、今後の期待!
16 ) がん性疼痛看護 (460人)
・痛みは看護ケアによってもかなり軽減されます。
17 ) がん放射線療法看護 (30人)
・これも副作用が強い。かなりマニアな領域ですね。
18 ) 乳がん看護 (135人)
・統計的にも死亡率増えています。予防にも期待したいです。


特殊領域


19 ) 感染管理 (1179人)
・病院の管理でもはや欠かせない存在ですね。
20 ) 皮膚・排泄ケア (1391人)
・自分で外来をもって、継続ケアしている方も多いですね。
21 ) 不妊症看護 (100人)
・男性看護師の活躍にも期待です。


調べているだけでも勉強になります。
けど、まだまだ認定になっていない看護領域も
たくさんありますね。
消化器とか整形は、今後できるのでしょうか?


「精神領域」
(あまり詳しくないです。人数は2010年4月現在)


1 ) 退院調整 (67人)
2 ) 行動制限最小化看護 (52人)
3 ) うつ病看護 (71人)
4 ) 精神科訪問看護 (27人)
5 ) 精神科薬物療法看護 (33人)
6 ) 司法精神看護 (12人)
7 ) 児童・思春期精神看護 (21人)
8 ) 薬物・アルコール依存症看護 (8人)
9 ) 精神科身体合併症看護 (16人)
10 ) 老人期精神障害看護 (26人)


意外の精神の認定看護師って少ないんですね。


今日は、看護師のキャリアップということで、
認定看護師をとりあげてみました。


認定看護師の方に連絡いただけると幸いです。


認定看護師が実際に何をしているのか、
キャリアアップを目指す人にも伝えていきたいので、
ぜひこのブログに内容の載せたいと考えております。


よろしくお願いします。