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NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

災害医療(医療者編1)

災害医療や紛争下の医療では、

医療者もまた身体的・精神的ストレスに

非常に強く暴露されます。


東日本大震災の発生から80時間が経ちました。


災害後、72時間を超えると

重傷外傷の患者も減り、

そろそろ医療者に疲れてが出て来る時期

" sub acute phase " に入りました。


医療者のみなさんは72時間ずっと

働きづめていたことでしょう。


本当におつかれさまでした。


今は交代制に変更して、1日でもいいので

体と精神を休めて、家族とともにリフレッシュして下さい。


むしろ、今は休まないといけないのです。


そう、災害医療で最も大事なことは

自分の身体的・精神的なストレスマネジメントなのです。


YUITO も中東やアフリカでは、

たとえ忙しくても、必ず定期的に休むようにしています。


尊敬する WHO の部長もスタッフがスムーズに休めるように

自分からすすんで休みを定期的に取り、

自分とスタッフの健康管理をしています。


アメリカ軍の医師や衛生兵も72時間はずっと

連続して手術できるように訓練されていますが、

72時間を超えると、必ず手を休めます。


長期的に生産性が高い医療ができるように、

そう訓練されているのです。


看護師を対象とした災害時の研究では、

長時間勤務からせっかく救った患者に医療ミスが起きた例や

たくさんのスタッフが過労で倒れたという報告があります。


これからまだまだ数ヶ月は

「災害医療」が続き、

医療者は否応なく、強いストレスにさらされます。


本番はこれからなのです。

これは長期戦なのです。


医療ボランティアもそろそろ来たことでしょう。

これからは交代制でがんばっていきましょう!


管理職のみなさんも

長期的な視点でスタッフを休めて、

ストレスコントロールして、

この長い災害を乗り切る戦略が不可欠となります。


しいては、それが患者さんのためになるのです。


非常に過酷な状況ですが、こころは熱く、頭は冷静に、

戦略を持って、状況をマネジメントして行きましょう。


私たち、日本人なら

必ずやこの災害を乗り越えられると

こころから信じています。


まだまだ長い「災害医療」

一緒にがんばっていきましょう。