NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

輸液のオススメ本

「Aさんはソルデム3Aを時間60で、

 Bはラクテックを時間120でいきます。」

「はーい。Cさんのアルブミンも忘れないです。」


よく病棟でみる輸液のダブルチェックですね。


病棟で一番めんどくさいことと言えば、

間違えなく「輸液管理」でしょう。


・点滴がなくなったというナースコール

・点滴のオーダーが何本か足りなったか

と、いつも業務を圧迫されていますよね。


点滴のオーダーの数が合わないで、

「医者はパワー数から点滴の本数を計算する

 算数もできないのか。」

という看護師も多いです。


しかし、海外では輸液管理は

基本的に看護師の仕事です。


海外では、輸液管理は、IV therapy といって、


電解質の輸液による管理

・水分バランス

・輸液のルート管理

・栄養管理


が大きな軸になっており、

自分で採血をして血液を評価して、

先回りして輸液管理していく方針が

とられています。


アメリカで売れている IV therapy の本


Manual of I.V. Therapeutics: Evidence-Based Infusion Therapy

Manual of I.V. Therapeutics: Evidence-Based Infusion Therapy


つまり、看護師が医者に

「Kが高いです。」と報告すると

「なんで管理してないんだ。」と言われます。


もちろん、

一定以上の看護師が管理上CVが必要だと考えたら、

その場で、自分でCVをいれることもできます。


輸液の種類、速度、栄養管理

すべて看護師が管理していきます。

ちなみ、安静度も。


だって、

水分バランスや栄養摂取など、

看護師より知っている人はいないでしょう。


日本は「医師の指示のもと」という法律があるので、

なんでもかんでも医師の指示で、

医師も疲れるわ、

看護師も疲れるわ、

患者管理も遅れるわで

あまりメリットはないですね。


じゃ、どう勉強すればいいのか。

「浸透圧とか酸塩基平衡とか難しいよ。」

という人にはこちらがオススメ。


YUITO も研修医のオススメで読みました。

「へー。なるほどね。」と輸液の概念がわかり、

病棟で輸液の成分をcheckしたくなります。


昔からの名著ですね。


輸液を学ぶ人のために

輸液を学ぶ人のために


もう少し深く輸液を学びたい人や

救急などで各疾患への効果的な輸液

を学びたい人にはこちら。


シンプルでいいです。



輸液、栄養、安静度を

医師の指示によらず、看護師のアセスメントに応じて、

自己決定して展開できる日が早く来るといいですね。


この2冊を読むと自然と以下のケアが実行できます。


病棟で、

「先生、Dさんエコー上うっ血あるらしく、

 5%GLU液を時間40に変えときました。」


救急外来で、

「EさんのCPKやばい。ミオグロビン尿だし。

 輸液全開にして、2L負荷しよう。」


次世代の看護としての「輸液」でした。