NEW NURSING

ハワイの疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

看護版スーパーローテ

研修医は初期研修で2年間かけて、

さまざまな診療科を回って勉強するのに、

なぜ看護師には、そのシステムがないのか?


ということで本日は、

「看護版スーパーローテーション」の提案です。


現在、がんなどに特化した領域で、

様々な診療科をめぐるスーパーローテーション

ごく一部ですが導入されています。


しかし、

一般的なスーパーローテはほんの一部しかないのが現状です。


本当に看護の力量をあげたいと思うなら、

本当に看護に総合的なケアを求めるなら、

2年間で各診療科をまわる

「看護版スーパーローテーション」を

一部の病院で導入すべきでしょう。


対象は、

大学院を終了したばかりの看護師や

本当に優れている学部卒業したての看護師が

適切かと思います。


ほぼ24時間泊まり込みで、

数ヶ月単位で診療科が変わるので、

勉強に対する強い姿勢が求められます。


2年間で以下の領域を回って、

さまざまな種類の看護を勉強していきます。


看護版スーパーローテの案は以下のとおりです。


必修診療科


集中治療領域

・救急外来 ( 1ヶ月 )

ICU ( 1ヶ月 )

・手術室 & 麻酔科 ( 1ヶ月 )


内科看護領域

・総合内科病棟 ( 2ヶ月 )

・循環器 ( 2ヶ月 )

・消化器 ( 2ヶ月 )


外科看護領域

・一般外科病棟 ( 2ヶ月 )

・整形外科 ( 1ヶ月 )


特殊領域看護

・精神科病棟 ( 1ヶ月 )

・産科病棟 ( 1ヶ月 )

・終末期病棟 ( 1ヶ月 )

・小児看護 ( 1ヶ月 )

訪問看護 ( 1ヶ月 )

・透析 & 外来 ( 1ヶ月 )


選択診療科


・のこりの6ヶ月は自分の勉強したい領域を選択します。

・興味がある診療科に戻るも良し、特殊領域を追加するも良し。


追加の案としては、

・専門看護師 & 認定看護師

放射線

・検査


こんなスーパーローテがあったら、

できる看護師がたくさん集まるとおもいます。


いろいろな診療科をまわることによって、

看護としてどの診療科でも変わらない本質と

診療科ごとによって異なる特殊な看護の

両方が学べて、その研修を終えた看護師が、

どこの領域に行っても非常に良いケアを行うと

確信しています。


もちろん、PHSをもたせて、ほぼ泊まり込みで。

2年間看護に没頭します。


数年後にこのシステムが始まることを期待しています。


総合病院で、研修医教育をしている病院なら、

少しの予算でどこでも可能だと思います。


また看護師の人材不足で困っている病院の解決策

となること間違えなしです。


ぜひ少しでも興味を持った病院の方は

気軽に連絡ください。


YUITOもコンサルとして

一緒にシステム作りを手伝います!


次世代の看護が創れるシステムに期待大です。