NEW NURSING

世界で活躍する疫学者が日本の医療について議論する記事です。

NEXT Health Care

次世代の医療へ

BOPビジネス(医療;アフリカ編1)

ひきつづき、医療のBOPビジネス。


アフリカは2000年にはアジアと同等の保健レベルであったのに対し、

アジアにぐんぐん抜かれ、今では世界で最も保健が悪い地域に

なってしまい、2000年とほとんど変わらない状況です。


ただ、アフリカはやはりヨーロッパと近いこともあり、

EU系の医療支援や医療企業がたくさん入っています。


また、過去からヨーロッパの企業はアフリカでのBOPに

目をつけており、最も稼げるのが医療と位置づけており、

あらゆる国があらゆる物を販売しています。


百聞は一見に如かずと言うことで、まずは、

針捨てボックスのショット

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日本ではプラスチックのものですが、

アフリカでは厚紙でおりたためるものです。

これは北欧のもので、アフリカ仕様として作られ、

段ボール2枚くらいの厚さですが、

思いっきりつぶさない限り、

針が紙を貫通することがありません。


パーフェクトより8割の完成度で

コストが良いのものを迅速に販売していくのが

BOPビジネスの基本です。


よく医療系の企業の方に言われる

「アフリカでBOPしてもかれらにはお金が払えないでしょ?」

という質問を受けますが、

そんな方にこのショット

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実は、お金の料金は主に支援機関が払います。

これはUNICEFの予防接種支援プログラムの注射です。

他にもWHOやUSAID、OXFAMなどの機関が

医療品を毎年大量に買い上げています。


住友化学のオリセットネットもWHOが大量に買い上げたから

非常に効率的なBOPビジネスになったのはご存じでしょう。


なので、アフリカで医療BOPビジネスをする場合は、

アフリカ人ではなく、国際機関に営業をかけることが

不可欠となります。


1個の案件で発注をもらえるだけで、

数億円もの売り上げとなります。


WHOにインターンにいたときも、

特にヨーロッパ医療企業はしきりに営業に来ており、

たくさんのビジネスをWHOと行っていました。


なので、日本の医療企業もアフリカを狙う場合は、

国際機関へ営業をかけていくことが必須で、

支払金の確実なゲットとなります。


また薬も思わぬものが国際機関に買い上げられています。

経口避妊薬のショット

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これはイギリスの会社がインドでコストを安く製造し、

NGOに売っている経口避妊薬です。


アフリカではもちろんまだ母子保健指標が悪いので、

経口避妊薬がいかに必要かを大学が研究し、

論文で権威付けをして、企業と協力して、

NGOに売り、実践してもらうというシステムです。

研究とビジネスのコラボレーションです。


また先進国で研究し、必要なものをデザインして、

コストの安い発展途上国で作らせて、

BOPビジネスで利益をあげるというグローバルモデルも

非常に勉強となります。


がんばれ日本の医療企業!!